2024年上半期IPO総まとめ国内企業数は38社に達し新たな潮流を示す

2024年上半期IPO総まとめ

はじめに

2024年の上半期、国内の新規上場企業は38社に達しました。この数値は近年の水準を維持しており、今後の市場の展開が注目されます。また、特筆すべきは、資金調達額が急増した点です。実際、100億円以上の大型IPOも2社実現しました。今回はこの時期のIPO状況を深掘りしてみます。

2024年上半期のIPO概要

2024年1月から6月の期間中に、38社が国内取引所に上場しました。これにより、IPOが盛況であることが確認されますが、その中で東証グロース市場が圧倒的な存在感を示しており、34社がこの市場に新たに上場しました。

### 資金調達の状況
資金調達においては、前年同期から77.8％増で、平均調達額は23億4345万円となりました。また、初値の騰落率は45.8％と、前年に比べて53.4％減少したものの、上場企業の質には全体的に期待が集まっています。

IPO企業の詳細

では、具体的な企業の動向を見ていきましょう。

市場別の状況

東証プライム市場からの上場はなく、東証スタンダードが4社、東証グロースが34社と、圧倒的にグロース市場が支配しています。このことからも、急成長を狙う企業にとっては、グロース市場が選ばれやすい環境にあることがうかがえます。

上場企業の業種

業種別に見ると、「情報通信業」が最も多く、次いで「サービス業」が続きました。特に、情報通信業における13社の上場は市場のトレンドを反映しており、デジタル化の進展に伴う需要の高まりが見て取れます。

IPO企業の監査法人と主幹事証券

監査法人のシェアは大手が約50％を占めており、安定した監査体制も整っています。また、共同主幹事の案件も見られ、各証券会社の連携が進んでいる点も注目です。特に三菱UFJモルガン・スタンレー証券の影響力が伺えます。

今後の展望

2024年の残りの期間にも、新たな企業の上場が期待されています。特に若手企業がどのように成長していくのか、またIPOを通じてどのような影響を与えるのか、見逃せないポイントです。そして、これに伴い、次世代の成長企業の登場が市場に新しい風を吹き込むことになるでしょう。

Next IPO Clubの役割

さらに、この状況の中で「Next IPO Club」は、IPOを目指す企業にとっての情報提供基盤として機能してます。IPO準備中の企業に対し、セミナー等を通じた支援を行っており、特に成功した上場企業の実経験に基づく情報共有は価値があります。今後もこのようなコミュニティが、IPO市場を一層活性化させることが期待されます。