新型DC/DCコンバータ
2025-12-18 11:21:45

高耐圧・高効率の新ドライバFET内蔵DC/DCコンバータXC9711シリーズ登場

トレックス・セミコンダクターの新製品XC9711シリーズ



トレックス・セミコンダクター株式会社(東京都江東区)が新たに開発した「XC9711シリーズ」は、現在の産業に必要な様々な特性を兼ね備えた降圧DC/DCコンバータです。大きな特徴として、高耐圧、低リップル、高温耐性を挙げることができます。これにより、一般的に不安定になりやすい24V入力からも、問題なく3.3Vや5Vの安定した出力を実現しています。

製品の基本仕様



このシリーズは、最大125℃の高温環境でも動作できるため、工場やビルのセキュリティ機器などの産業用途においても幅広く活用できます。さらに、Nch-NchのドライバFETを内蔵したブートストラップ方式を採用しており、入力電圧は4.5Vから60Vまで対応しています。出力電圧は2.5Vから18.0Vの幅で設定でき、出力電流は1.0Aに達します。

スイッチング周波数は800kHzで、MODE端子により二つの動作モードを選択可能です。PWM制御に切り替えられると、負荷に依存せずスイッチング周波数が一定になるため、ノイズ対策がしやすくなります。一方、PWM/PFM制御に切り替えることで、軽負荷から重負荷まで高効率を維持できます。

スペースに優しい設計



XC9711シリーズは、小型ソリューションサイズ(10.8x8.2mm)を実現し、特に60V入力クラスの中では非常にコンパクトな設計となっています。これによって機器の待機消費電力を大幅に削減でき、さらに中高耐圧のLDOからこの製品に置き換えることで発熱問題や基板面積の削減も可能です。

柔軟な設定機能



また、外付け抵抗によって出力電圧設定値を変えることができるため、同じ品番のコンバータを複数の電源ラインで使うことができます。EN/SS端子に接続された抵抗と容量で、内部ソフトスタート機能よりも長い時間でソフトスタートを調整することも可能です。

さらに、パワーグッド機能によって出力電圧の状態を常に監視し、電源シーケンスの構成が容易となっています。加えて、この製品には電流制限、出力過電圧保護、サーマルシャットダウン、Lx端子短絡保護などの多様な保護機能も備わっており、安全性が高い設計です。

まとめ



トレックス・セミコンダクターの新しいXC9711シリーズは、高耐圧、低リップル、省スペース、高効率が求められる現代の産業環境に対応する理想的な選択肢です。FA機器や産業機器、センサーを含む多様な分野での利用が期待されており、その機能と性能は今後の技術革新に貢献することでしょう。


画像1

画像2

会社情報

会社名
トレックス・セミコンダクター株式会社
住所
東京都中央区新川1-24-1DAIHO ANNEX 3F
電話番号
03-6222-2581

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。