僧侶とバリスタが織りなすフリーコーヒーの世界

東京都足立区古千谷本町に位置する「全學寺」（ぜんがくじ）は、週末に特別なコーヒーを無料で楽しめる「ゼンガクジフリーコーヒー」を運営しています。副住職の大島俊映氏と妻の睦美氏がこの活動を支えており、地域の人々がゆるやかに繋がる場を提供しています。

「ゼンガクジフリーコーヒー」は、シングルオリジンのスペシャルティコーヒーを使用しており、その豆は原宿にある「THE ROASTERY by NOZY COFFEE」から仕入れたものです。大島氏の妻である睦美かおりが飲食業界での経験を活かし、高品質なコーヒーを通じて人々が結びつくことを目指しています。このプロジェクトは2017年12月にスタートし、現在では350回以上の開催を経て、1万人以上の人々と繋がる機会を創出しました。

フリーコーヒーの背景と意義

「ゼンガクジフリーコーヒー」は、地域住民が集まれる居場所として機能しているだけでなく、震災支援や地域プロジェクトへの参加を通じて、コミュニティの絆を深める役割を果たしています。これまでに、「すきだっちゃ南三陸」の復興支援イベントや、「にぎりむすびギフト」といった多様な取り組みが生まれ、地域の人々の交流の場となっています。

100ヶ所での出張フリーコーヒー

新たに始まった「めちゃくちゃフリーコーヒー」プロジェクトでは、全国100ヶ所での出張フリーコーヒーを開催することを目指しています。地域外の住民とも繋がりを持ちたいという思いから、この活動を志しました。2023年には、静岡県沼津市や青森県三戸郡など、すでに他地域でもイベントを実施しています。

次回のフリーコーヒーは、6月17日、25日、7月2日、8日の各土日で行われる予定です。コーヒーを通じて人々が集い、心温まる交流が生まれる時間を提供します。これからも「全學寺」のフリーコーヒーは、地域の人々との絆を深め、素敵な交流を生む場として親しまれていくことでしょう。