KDDIアイレットが新たにAI推論基盤構築支援サービスを発表
2023年3月、KDDIアイレット株式会社は、Akamai Cloudを基盤とした新しいAI推論基盤構築支援サービスの提供を開始することを発表しました。このサービスは、企業が生成AIを運用する際の高コストやインフラ面での課題を解決することを目指しています。
背景
生成AIの導入を試みる多くの企業が、コストやインフラに関するハードルに直面しています。特に、大規模なAIモデルを運用するためのGPUクラウドの利用が高額となることが、ビジネスの継続にリスクをもたらしています。また、ベンダーロックインの問題も、コスト交渉を難しくしています。これにより、国内市場ではGPUリソースの選択肢が限られ、企業は難しい状況に置かれています。
こうした課題に対処するため、KDDIアイレットはAkamaiとのパートナー契約を締結し、GPUクラウドの調達から運用までの支援を行う新サービスを展開します。
サービスの特徴
KDDIアイレットの新サービスは、以下のような特徴を持っています。
1. 低コスト設計
本サービスは、月額350ドルからGPUを利用できるリーズナブルな価格設定が要点です。具体的には、NVIDIA RTX 4000 Adaを使用した「RTX 4000 Ada x1 Small」プランが1時間の利用で約80円から可能で、追加料金が発生しない全リージョン均一価格による契約で予算計画が立てやすい設計です。
2. 高速AI推論
Akamai Cloudでは、AI推論の速度が改善されています。100人同時アクセス時でも応答速度が0.24秒という驚異的なスピードを誇ります。これにより、ユーザーの待ち時間を最小化し、サービスの品質を向上させます。
3. 国内データ保持
東京と大阪の2つの国内リージョンに対応しており、データを国内に置いたままでGPUを活用できます。これにより、情報漏えいリスクや国内のコンプライアンスへの対応が必要な企業にとって最適な選択肢となります。
4. ベンダーロックインなし
KDDIアイレットでは、オープンな環境で自由に構築・拡張することが可能です。既存のクラウド環境との併用や移行も支援し、特定のベンダーへの依存を排除しています。
5. 総合的なサポート
KDDIアイレットは、要件定義から設計、運用までの24時間365日体制でのバックアップを提供します。また、無料でのコスト削減シミュレーションを行っているため、顧客は安心してサービスを利用できます。
料金プラン
料金プランは全リージョン均一の価格設定で、2300ドルのRTX 4000 Ada x4 Mediumプランまで、様々な選択肢があります。詳しい料金や、その他のプランについてはお問い合わせをお勧めします。
KDDIアイレット株式会社について
KDDIアイレットは、2500社を超えるクラウドおよびマルチクラウドの導入実績を有し、2010年よりクラウド導入・運用の支援サービス「cloudpack」を提供しています。そのエンジニアたちは高い専門性を持ち、Google Cloudと提携した成功事例も多数存在します。数々の受賞歴を誇り、今後もAIとクラウドを活用したイノベーションを推進し続けます。
この新サービスによってKDDIアイレットが提供する可能性は、企業のAI導入における大きな変化をもたらすでしょう。企業のニーズに合わせたフレキシブルな支援が期待されます。