身体データとAIの融合で変わるスポーツ指導
株式会社アピリッツが新たに提供する「フィジカルAI開発支援サービス」は、身体データとAI技術を駆使して、スポーツの指導や技能の継承の課題を解決しようとしています。このサービスは、東京大学からの技術提供を受け、リアルタイムでの身体情報の分析を可能にするものです。
課題発見:見えない身体の感覚
従来のスポーツ指導において、コーチは選手に「もっと力を抜いて」と指示するものの、それがどのように実行されるかを視覚的に理解するのは難しいものです。撮影した動画では、体の使い方や力の入れ方は見えるものの、「どの部分をどれだけ使うべきか」といった微妙な感覚は映し出されません。また、製造業においても同様の問題が存在しており、熟練者の技術やノウハウは言葉や動画だけでは伝わらない部分が大きいのです。
サービスの概要
アピリッツの「フィジカルAI開発支援サービス」は、身体データの収集からAIによる分析、ウェブ・アプリ開発までを支援します。このサービスは、以下の4つのユースケースを持っています。
1. スポーツ指導の革新
プロの動きとユーザーのフォームや力加減を比較し、生成AIが具体的な改善ポイントを提案することで、より効果的な指導を実現します。対象スポーツには、野球やゴルフ、ビリヤードなどが含まれます。
2. ファンの新しい楽しみ方
ユーザーは、好きなアーティストやスポーツ選手の動きを自身の動きとシンクロさせ、その結果を称号やランキングとして楽しむことができます。これにより、従来の「見る」ファン活動が「共に動く」ための体験に進化します。
3. 新たな収益モデルの構築
来場者のパフォーマンスをAIで測定し、上達度を可視化することで、測定イベントやプレミアムレッスンなど新たなメニューが生まれます。これにより、フィットネスジムやスポーツ施設は新たな収益源を確保できます。
4. 技能継承のデジタル化
熟練者の動作や力加減をセンサーで捉え、生成AIを使ってそのノウハウを言語化します。これにより、新人教育やロボットへの技術転写が可能となります。
事業化に向けた支援フロー
アピリッツの支援は、構想段階から商用化までの一貫したプロセスで行われます。初期の構想整理からプロトタイプの開発、その後のMVP開発、商用化に至るまで多様な支援を行います。
技術基盤と未来の展望
アピリッツは、H2Lを通じて獲得したBodySharing技術を基盤に、さまざまなデータを収集・分析します。たとえば、「FirstVR」と呼ばれる筋変位センサーを用いることで、筋肉の動きや力加減を正確に把握できます。また、体験アプリ「Maaart」などを利用して、実際に体験価値を高めていくことが目指されます。
このように、アピリッツはスポーツ指導のあり方を根本から変える可能性を秘めたサービスを展開しており、今後の展開が広く期待されます。新たなフィジカルデータ活用の時代は、確実に訪れています。