電通デジタル、AIを起点とした企業成長支援を決定
国内最大手のデジタルファームである株式会社電通デジタルが、日本マイクロソフトと手を組み、企業の新たな成長を支援するためのAIトランスフォーメーションの取り組みを開始しました。この協働によって、クライアントの業務変革を促進し、真の企業成長を実現できる「Integrated Growth Solutions」(統合型成長ソリューション)の社会実装を加速させることを目指しています。
新たな成長戦略
電通グループ内での統括を行うdentsu Japanとの連携により、電通デジタルは以下の3つの要素をうまく組み合わせ、クライアントのビジネスニーズに応えます。
1.
蓄積された業務データ - Microsoft 365を活用して、多くの企業が実際に蓄積している業務データにアクセスします。
2.
AIソリューション - 特にMicrosoft Copilotを中心とした最新のAI技術を駆使します。
3.
セキュアなクラウドプラットフォーム - Microsoft Azureの堅牢なグローバルなクラウド基盤を利用します。
これら3つの要素を通じて、企業の人事、法務、会計、営業、マーケティングなど幅広い業務領域に特化したAIエージェントを提供します。
具体的な取り組み内容
最初のステップとして、電通デジタルは人的資源(HR)領域での支援を行う「HR for Growth」というプログラムを始動します。ここでは、企業の人材マネジメントを通じた成長を支援するサービスを提供し、今後は他の領域へも展開を広げる予定です。これは、AIを使って効率的かつ効果的に人的資本を活用するための重要な取り組みです。
AIセンターの設立
電通Japanは、2025年に設立された「dentsu Japan AIセンター」を中心に、国内電通グループ各社が連携し、AIを活用した業務の効率化と事業の成長を両立させようとしています。このセンターが旗振り役となり、AIを積極的に取り入れる企業文化を育成することが目指されています。
AIを活用することは、従業員の業務効率を向上させるだけでなく、クライアントへの価値提供の質を向上させることにもつながります。そして、これにより社会全体の成長に寄与することを目指しています。
各社のコメント
この取り組みに関して、日本マイクロソフトの執行役員である浅野智氏は、"AI時代の新しい未来を創造するための力を持つ電通Japanと協働できることを非常に嬉しく思っています。"と述べています。また、dentsu JapanのDXプレジデントである妹尾真氏も、「この協働を通じて、企業や人々の生活に大きなインパクトを与える革新をもたらすことが期待されます」とコメントしています。
未来への道筋
電通デジタルは今回の取り組みを通じて、dentsu Japanと日本マイクロソフトとの連携をさらに広げ、AIを起点とした「Integrated Growth Solutions」を加速させることを目指しています。企業や組織の課題に対して、データとテクノロジー、クリエイティビティを組み合わせることで、持続的な成長を促進することが期待されています。
今後、電通デジタルは「AI For Growth」として、人の知恵とAIの力を融合させ、顧客や社会の更なる成長に貢献していく方針です。これにより、日本のビジネスシーンにおける変革と成長が加速することが期待されます。
詳しい情報は、
AI For Growthのウェブページをご覧ください。