新たな挑戦:河川ごみ回収プロジェクトが始動
NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルは、香川県高松市の詰田川において、河川ごみ回収のための新しいプロジェクトを始めました。このプロジェクトでは、特別に設計された回収装置「kawasemi001」を使用して河川内で発生するゴミを効果的に取り除き、海洋ごみ問題解決へとつなげることを目的としています。
海洋ごみ問題の基礎
海洋に漂うごみの約70%は陸からの流入によるものであり、特に河川は重要な役割を果たしています。日本の海岸では、日本海側で約50%、太平洋側では80%に達する陸由来のごみが川を通じて流れ込んでいます。このため、海洋ごみ問題の解決に向けては、まず川におけるごみの回収・管理が必要不可欠です。
河川ごみ回収装置「kawasemi001」の紹介
今回のプロジェクトに使用される「kawasemi001」は、中小規模の河川において大人2人で簡単に設置・撤去できる設計が特徴です。装置は、川の流れを利用して上流から流れてくるごみをせき止め、回収ポケットに誘導します。この装置は、ウィングと呼ばれるごみをせき止める部分と、回収ポケットから成り立っており、設置場所の条件に応じて柔軟に調整可能です。一般には無人で運用できるため、管理が簡単です。
実証実験の実施と成果
2024年10月には、初回の実証実験が高松市の詰田川で実施され、約1.8kgのごみを5時間で回収することに成功しました。この成果は、「kawasemi001」の有効性を示しています。次回の実証実験は2025年4月に予定されており、さらなる拡張性や実用性の確認が行われる予定です。目標回収量は50kgです。
協賛企業の募集
NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルは、このプロジェクトに協賛してくれる企業を募集しています。協賛金は1口10万円から受け付けており、協賛企業には横断幕を設置する特典や、活動報告会への協賛名の掲載などの特典があります。3口以上の協賛者には特別な回収証明書の発行も行われます。
未来の海を守るために
このプロジェクトは単なる回収にとどまらず、未来の海洋環境を守るための重要な取り組みです。海洋ごみが生態系に与える影響や、漁業、観光業への悪影響が懸念される中、私たちは共にデータに基づいた行動をしなければなりません。2050年には海洋中のプラスチックごみの量が魚の重量を超えるとも言われており、この問題への対処は急務です。
NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルは、皆様の支援を求めています。寄付やボランティア、企業協賛など、多様な形での参加が可能です。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
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