バーチャル映画体験
2021-09-28 17:00:03

バーチャル映画スクリーン『Reel』で新たな映画体験を提案

新しいフィルム体験の扉が開かれました。全国の映画館が共有するバーチャル・スクリーン『Reel』がスタートし、オンラインで映画を鑑賞できる新たな選択肢を映画ファンに提供します。この取り組みは、劇場での上映とオンラインでの視聴を一体化させることで、観客にさらなるアクセスを提供することを目指しています。

『Reel』では、映画館での劇場公開に連動した形で、上映作品がオンライン鑑賞できるようになります。すべての作品は、映画館での上映価格と同じ1,800円で視聴可能となる予定です。これにより、映画館での上映期間中に観られる作品と、観客の都合に合わせたオンライン観賞の両方の利点を享受することができます。また、販売されたチケットの売上は、通常の映画興行と同じく配給会社と劇場で分配され、地方の劇場にも利益が還元される仕組みが整えられています。

特に注目すべきは、第一回目の作品として濱口竜介監督の『偶然と想像』が選ばれたことです。この作品は、第71回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞しており、その評価の高さからも期待が寄せられています。鳴り物入りで12月17日に全国一斉公開される予定です。この映画は、三つのエピソードから構成され、偶然と想像というテーマを描いています。各エピソードは、異なる視点から人間関係の複雑さや運命の不確かさを探求しています。

すべての映画ファンにとって、これまで諦めていた劇場へのアクセスが可能になるチャンスです。『Reel』の導入により、地方に住む人々や、映画館に足を運ぶことが困難な方々にとって、新たな鑑賞機会が増えることが期待されています。さらには、映画館の収益を均等に配分することで、文化資本の底上げや映画鑑賞の環境整備にも寄与することが狙いです。

『Reel』の背後にある『Incline』は、企業や自治体と連携し、映画産業を支えるための新たな取り組みを進めています。彼らは、映画館での文化を持続可能な形で次世代に引き継ぐため、デジタルプラットフォームが果たす役割を重視しており、これからも様々な映画・アート・音楽プロジェクトを推進していくことを目指しています。

今回の『Reel』の立ち上げは、コロナ禍での映画業界の変革を象徴する取り組みであり、リアルとバーチャルの相互補完を目指すもの。この新しい映画体験が日本の映画文化にどのように影響を与えるか、これからの展開が非常に楽しみです。映画館とバーチャル空間の共存が新たな視聴のかたちを作り出し、より多くの映画ファンに映画を届けることを期待しています。

会社情報

会社名
有限責任事業組合Incline
住所
東京都渋谷区東1-26-30宝ビル4F 株式会社NEOPA内
電話番号

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