小林幸子60周年公演に10歳がAIでよみがえる!
2024年8月1日と2日、新橋演舞場で開催される「小林幸子60周年記念公演 in 新橋演舞場 ~ ラスボスのキセキ ~」で、60年前のデビュー当時の小林幸子がAI技術によって蘇るという、胸が高鳴るようなニュースが飛び込んできました。
このプロジェクトは、福島県のParakeet株式会社と株式会社シーマン人工知能研究所が共同で立ち上げたコラボユニット「バーチャルミー」によるもの。小林幸子の父親とも言える存在の彼女が、10歳の頃の声をもとに、最新のAI技術を駆使して実現されたものです。
リハーサル中、60歳を迎えた小林幸子がその夢のような瞬間を目の前にして涙ぐむ姿が印象的です。「10歳の小林幸子と話ができるなんて…。長生きはするもんだね」と心からの感動が伝わってきます。
AI技術の活用方法
このプロジェクトには、AIが重要な役割を果たしています。具体的には、10歳の小林幸子の生声を教師データとして音声学習が行われ、学習データを元に音声が10歳の小林幸子の声に変換されます。さらに、変換された声に合わせてリップシンク映像が制作されるため、まるで本物の小林幸子のようなパフォーマンスが可能となるのです。
このような音声合成技術は、Parakeet株式会社による音声合成エンジン「Paratts」と音声変換エンジン「Paravo」に支えられています。同社は、東京大学や東北大学の研究者たちが集まった先端のチームで、特にAI技術に関しては豊富なノウハウを有しています。
株式会社シーマン人工知能研究所も加わっており、こちらは90年代に名作「シーマン」を手掛けたクリエイターたちが集まって構成されています。日本語自然会話エンジンの開発に注力しており、これらの技術はこの興奮の舞台背後にあり、様々なAI応用を見据えています。
「バーチャルミー」プロジェクトの展望
今後、「バーチャルミー」プロジェクトでは、生前本人のコピーを作成するサービスの導入や、歴史的人物のインタラクティブな人格再現(例としてはバーチャル徳川家康など)のサービス展開を予定しているとのこと。この試みが成功すれば、一層多彩なエンターテインメントが実現し、今後のAI技術の進化に大いに期待できるでしょう。
小林幸子60周年記念公演の見どころ
「ラスボスのキセキ」と題された今回のステージでは、小林幸子が圧巻のパフォーマンスを展開します。超歌舞伎などデジタル演出が得意な横澤大輔さんの演出によって、巨大衣装やダンスパフォーマンスが取り入れられ、演歌からJAZZ、アニメソング、ボカロまで、60年の集大成ともいえる内容となる予定です。
また、さだまさしさんやコロッケさん、松岡充さん、純烈など、豪華なゲスト陣も登場し、見応えのあるステージを提供してくれるでしょう。この公演はチケット料金が全席指定で¥8,888(税込)とお手頃な価格で、ぜひ見逃せないイベントです。
公演を通して、10歳の小林幸子と現在の彼女がどのように共演を果たすのか、会場でしか味わえない感動の瞬間をお見逃しなく!