新築マンションで新クラウド連携システムが初導入
三井不動産レジデンシャル、フルタイムシステム、PacPortの三社は、居住者の利便性向上を目指して新たな宅配ロッカーシステムを共同開発しました。このシステムは、共用宅配ロッカーと住戸の玄関前に設置された専用ロッカーをクラウドで連携させ、最適な配達先を自動で案内することが特徴です。
システムによる自動案内
この新たなDXロッカーシステムがもたらす革新は、居住者専用宅配ロッカーと共用ロッカーのリアルタイム管理にあります。宅配業者が共用ロッカーを操作すると、専用ロッカーに空きがある場合はそちらに配達するよう自動で案内されます。これにより、居住者は必要なときにすぐに荷物を受け取ることが可能になり、利便性の向上が期待されます。
再配達の減少へ
従来、宅配業者はロッカーに空きがあるかどうかを確認できず、その結果として再配達が必要になることがしばしばありました。しかし、このシステムの導入により、最適なロッカーを自動で選択することができるため、再配達の必要が少なくなり、業界全体の効率性が向上します。
初導入物件の詳細
この新システムの第1弾として、三井不動産レジデンシャルが開発した「パークコート北青山」に導入されました。こちらのマンションは2025年5月に竣工予定で、東京都港区北青山に位置します。居住者専用ロッカーの柔軟な導入が特徴で、多様な物件構造に応じた設計が可能です。
持続可能な社会への貢献
三井不動産レジデンシャルは、このシステムの導入効果を検証しつつ、今後の新築マンションにも順次実装していく計画です。これにより、物流業界の人手不足や環境への配慮にも寄与することを目指しています。
伴う技術とデザイン
この宅配システムは、株式会社PacPortが提供するスマート宅配ソリューション「Pabbit」と連携しています。「Pabbit」は、入居者が不在の場合でも安全に荷物を受け取れる仕組みを提供しており、特に再配達の削減に寄与しています。2022年度のグッドデザイン賞も受賞しており、その利便性と効率性が高く評価されています。
会社概要と社会的価値の創出
三井不動産グループは、社会的価値の創出と経済的価値の両立に取り組んでおり、持続可能な社会を目指しています。この新たなシステムの導入が、両者の実現を助ける一助となるでしょう。今後も不動産業界でのイノベーションを推進し、社会全体への貢献を続けていきます。