アイリスがAMEDのデジタルヘルスケア事業に採択
アイリス株式会社(本社:東京都中央区)が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「デジタルヘルスケア開発・導入加速化事業」に採択されたことを発表しました。この採択により、約1.1億円の規模で新たな取り組みを進めることができるようになります。AMEDは、日本の医療分野における研究開発の推進を担う重要な機関であり、医療現場へのデジタル技術の導入を加速する役割を果たしています。
「デジタルヘルスケア開発・導入加速化事業」は、プログラム医療機器(SaMD)やデジタル技術を用いた医療機器の有効性・安全性を明らかにし、社会的かつ経済的な効果を示すことにより、医療機器の市場導入をサポートすることを目的としています。この事業の枠組みを活用することで、アイリス株式会社はAI医療機器「nodoca®」が臨床現場にもたらす経済的価値を、客観的かつ定量的に示すことを目指しています。
「nodoca」は、咽頭の画像と問診情報をAIが解析し、インフルエンザに特有の所見を特定するための医療機器です。この機器は、国内100以上の医療機関と連携して開発され、既に多くの現場で利用されています。また、関連する研究は「日本救急医学会推薦AI研究」として評価されており、組織や団体との連携を通じた研究開発も積極的に行われています。
アイリスは、2017年に「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」というミッションを掲げて設立されました。現役の医師である沖山翔を代表とし、医療従事者や行政出身者、AIに特化したデータサイエンティスト、大手医療機器メーカー出身者など、多様なプロフェッショナルが集結しています。彼らは、深層学習技術を駆使して、医療現場での診断効率を高めるための製品を開発しています。
この度のAMEDの事業に採択されることで、アイリスの医療機器がさらに多くの臨床現場で評価され、普及していくことが期待されます。診療効率の向上やタスクシフティング、診断の精度向上を行うことができる「nodoca」が、持続的で発展的な医療の実現に寄与することを目指して、アイリスは今後も努力を続けていきます。その成果が医療従事者と患者にとって、より良い医療体験をもたらすことになるでしょう。
アイリス株式会社の概要
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会社名: アイリス株式会社
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代表取締役: 沖山翔
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事業内容: AIを用いた医療機器の開発・製造・販売および機械学習技術の研究開発
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設立: 2017年11月
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所在地: 東京都中央区八重洲2-2-1 八重洲セントラルタワー7階
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公式ウェブサイト:
アイリス株式会社
今後も、アイリス株式会社の活動に目が離せません。