VLCセキュリティとNational Pulseの戦略的提携
株式会社VLCセキュリティは、2023年10月にアラブ首長国連邦(UAE)ドバイに本拠地を持つナショナル・アクセラレーター企業「National Pulse」と、AI・サイバーセキュリティ分野での共同プロジェクトに向けた覚書を締結しました。この提携は、MENA(中東・北アフリカ)地域における事業展開を目的としており、両社の技術力と戦略を結集させることを目指しています。
背景と目的
UAEは、国家戦略に基づき、AIやデジタル経済、クリーンエネルギーなどの分野に重点的に投資を行っています。特に、AIを国家及び地域の根幹に据える「ソブリンAI」政策が、国家競争力や安全保障の重要な柱となっています。National Pulseは、これに応じたAI関連プロジェクトを先導し、UAEの技術インフラを強化する役割を果たしています。VLCセキュリティは、国際的な技術連携を通じて、サイバーセキュリティ技術を提供し、国内を基盤に実践型トレーニングや脆弱性診断サービスを展開しています。
この新たな協力関係は、UAEと日本間の既存の技術協力関係を背景にしており、両社はそれぞれの強みを活かして、AIとサイバーセキュリティ分野でのソリューションを提供することを目指しています。
具体的な取り組み
本覚書に基づき、VLCセキュリティは、サイバーセキュリティ技術を中心に様々なソリューションを提供し、National Pulseは、UAEやMENA地域のニーズに合わせたプロジェクトの立ち上げや実行において主導的な役割を果たす予定です。この取り組みにより、新たなサイバーセキュリティのサービスが官民の両方に向けて提供されることになります。
また、VLCセキュリティは、現地のパートナー企業と共同で、UAE国内にサイバーセキュリティトレーニング施設を設立することで、専門人材の育成も進めていく方針です。これにより、地域の技術力向上と持続可能なデジタル経済の発展が期待されています。
両社代表のコメント
National PulseのChairman、Mohammad Bin Markhan Al Ketbi氏は、「このパートナーシップはUAEのサイバーセキュリティ基盤の高度化に向けた新たな一歩である。受動的な防御から能動的防御へと進化する重要な取り組みである」と述べています。彼はまた、国際的に通用する能力の構築を目指す重要性も強調しました。
一方、VLCセキュリティの代表取締役社長兼CEO、石原紀彦氏は、今回の提携を「UAEが進めるソブリンAI構想に対して技術力を提供できる貴重な機会」と捉え、最適なセキュリティモデルの確立を目指していくと語っています。
まとめ
VLCセキュリティとNational Pulseの連携は、MENA地域におけるAI・サイバーセキュリティの強化を目指す大きな一歩であり、両社の独自技術と知識を集約することで、地域全体の安全保障に寄与することが期待されています。今後、このパートナーシップがどのような具体的な成果を生むのか、注目が集まります。