イオンエンターテイメントがベトナム初のシネマを開業、エンタメ新時代の幕開け

イオンエンターテイメントがベトナム初の映画館を開業

2025年12月7日、イオンエンターテイメント株式会社が、ベトナムのハノイに初の「イオンシネマ」をオープンしました。これにより、同社は98劇場を展開する日本の映画館運営として、海外に進出し新たな市場を切り開くことになります。

新しく開業した映画館「イオンベータビンコムスマートシティ」は、大型商業施設「ビンコムメガモールスマートシティ」内に位置し、地域の人々にエキサイティングな体験を提供します。オープニングセレモニーには両国の映画関係者が参加し、豪華ゲストによるパフォーマンスで華やかにスタートを切りました。

合弁会社の設立

イオンエンターテイメントは2025年3月に、ベトナムの映画館運営会社BETA MEDIA JSCと合弁会社「AEON ENTERTAINMENT VIETNAM CO., LTD.」を設立し、開業準備を進めてきました。これにより、両社は高品質な日本式サービスと、地元ベトナムの文化・ニーズを融合させ、新しい映画体験を提供する準備が整いました。

代表取締役社長の藤原信幸氏は「今回の開業は蓄積された成果の結晶です」とし、ベトナムのエンターテイメント市場に新たな価値をもたらす決意を顕示しました。

BETA MEDIAのCEOブイ・クアン・ミンも、これからの映画業界にとって重要な歩みであるとし、新たな価値創造に意欲を示しました。

映画館の特徴

「イオンベータビンコムスマートシティ」は、全7スクリーンを備え、合計797席が設けられています。映画館だけでなく、ショッピングや食事、エンターテイメントが融合した空間を提案し、地域のコミュニティに「ワクワク感」を提供します。

内装デザインは「日本の森」をテーマにし、自然を感じさせる癒しの空間を演出。館内はデジタル化が進んでおり、電子チケットの導入や、スマホでの飲食注文が可能です。さらに、特別な座席カテゴリーも設けられ、観客に快適な鑑賞環境が提供されます。

日本の映画やアニメを中心に、観客にとって親しみやすいコンテンツを積極的に上映します。また、日本の公式グッズも販売することで、国を越えた文化交流が促進されることが期待されています。

今後の展開

これはイオンエンターテイメントにとって初の海外展開であり、ベトナム市場への本格的な進出を果たす第一歩です。今後は2035年までに60施設の開業を目指しており、2号店のオープン準備も進めています。

イオンエンターテイメントは「感動の輪を、つくる、広げる。」というコンセプトの下、ベトナムのお客様にも新たな感動を提供できるよう邁進していきます。映画館の開業は、地域経済や文化の発展にも寄与することでしょう。