アビームコンサルティングとベリングポイントが新たな合弁会社を設立
アビームコンサルティング株式会社(東京・中央区)とオランダのベリングポイント社は、米州をターゲットにした新会社を設立することに合意しました。この新しい法人は、「BearingPoint NA LLC」と名付けられ、2025年9月2日にビジネスを開始予定です。主な拠点はシカゴに置かれます。
この合弁会社の設立背景には、米国市場の複雑な進化に対応するためのコンサルティングサービスの強化があります。両社が持つ豊富な経験と技術的なリソースを結集し、クライアント企業の成長を支援することを目的としています。具体的には、経営の高度化、デジタル変革の実行、そして特にエンタープライズアプリケーションの導入に重点を置いたサポートが行われます。特に、AIを駆使した業界特化型のソリューションの提供が期待されています。
競争が激化する米州市場
米市場は世界最大の経済圏として知られ、常に変化する経営環境が特徴です。新設される合弁会社では、特に米国特有の複雑な税制や労働環境への対応力を強化し、適切な変革アジェンダを策定することが求められています。両社は、ダイナミックな市場環境を適切に捉えることで、クライアントへの高付加価値サービスを実現しようとしています。
新たな成長戦略「Strategy 2030」
ベリングポイント社のManaging Partner、Matthias Loebich氏は、本合弁会社が彼らの長年の信頼関係を基に新たな一歩を踏み出すことを強調しています。「クライアントの成功へのコミットメントをこの新会社を通じてさらに深めていく」との意気込みです。新会社を通じて、SAPなどのデジタルシステムにおける変革を加速するための協働型プラットフォームを構築する予定です。
また、アビームの山田 貴博社長も、「Client First, People First」の姿勢を貫き、米州市場におけるグローバル支援体制を強化する考えを示しています。248年に収益拡大が予測される米州市場は、アジア企業にとって重要な成長エリアです。この機会を捉え、新たなテクノロジーとコンサルティングサービスでクライアントを支援します。特に、生成AIをはじめとする先進的なソリューションを活用し、AIネイティブ企業へと進化する支援が重要なポイントとなっています。
アビームコンサルティングとは
アビームコンサルティングは総合マネジメントコンサルティングファームとしてアジアを中心に業務を展開しており、9,000名以上のプロフェッショナルがいる企業です。幅広い業界にわたる専門知識を持ち、戦略、BPR、IT、人事などのコンサルティングサービスを提供しています。彼らは、初心からの信頼関係を基に、顧客企業の成長に寄与し続けることを目標としています。
今後も両社は、クライアント企業の変革を通じて、経済的および社会的な価値を創出し続けることが期待されています。新会社の設立は、双方にとって新たなビジネスチャンスを切り拓くものとなるでしょう。