医療のデジタル化を支える「ナレティ」の全貌と未来
医療業界は、デジタル化が十分に進んでいない分野の一つです。特に、診療報酬の請求業務においては、依然として書籍に頼るケースが多く見受けられます。紙媒体での情報管理は業務効率を低下させ、引継ぎの際の情報共有にも難しさを伴います。このような状況を改善するために開発されたのが、診療報酬の医科点数表と施設基準を高速で全文検索できるサイト「ナレティ」です。
医療業界のデジタル化の課題
医療機関では、電子カルテやレセプトコンピュータが徐々に普及していますが、診療報酬の請求業務は依然として紙媒体に頼っています。このため、情報の引継ぎや職種間での連携が難しく、専門化が進んでいく傾向があります。また、医療報酬に関する告示・通知が複雑な構造を持ち、利用者が直面する使い勝手の悪さが問題視されてきました。
既存の課題点
現在、インターネット上には診療報酬の検索サービスが存在しますが、それらは縦長で見にくいレイアウトや、疑義解釈にアクセスしづらい仕様などがあり、業務の効率を損ねています。特に、案件ごとのリンクが整備されていないため、施設基準との行き来も不便でした。
「ナレティ」の開発背景と特徴
こうした問題がある中で、ナレティは医療業界の人々からのフィードバックを活かし、日本国内で最も使いやすい情報検索サイトを目指して開発されました。ナレティの最大の特徴は次の通りです:
1.
最新のデータが常に反映
データは随時更新され、ユーザーは最新情報に基づく安心を手に入れることができます。また、厚労省の原文を忠実に再現し、改行や記号も正確に表示されます。
2.
情報を一画面で総覧可能
告示や通知、疑義解釈を項目ごとに一つの画面で確認できるように設計されており、必要な情報を一目で取得することができます。全文検索機能も同画面内で完結するため、操作もスムーズです。
3.
リンク先ハイライト機能
クリックしたリンク先の該当部分がハイライト表示され、どこに注目すべきかが明確になります。
4.
スクロール位置保持機能
リンクをクリックしても、一時的にスクロール位置が保持されるため、戻った時に前の画面が再現され、快適に使えます。
5.
柔軟な画面表示
画面サイズに合わせて4列、2列、1列での表示が可能で、スマートフォンやタブレットでも快適に閲覧できる設計です。
無料配布とサポート
さらに、ナレティではR5年度診療報酬のオフライン版を医療機関向けに無料配布しています。このオフライン版には、ノート機能が搭載されており、医療機関が独自の算定や手順書を作成できるよう工夫されています。これにより、職員の急な退職時の引継ぎ作業も円滑に行え、診療報酬改定の際には記録内容を引き継ぐことが可能です。
今後の展望
ナレティは今後もR6年度の診療報酬改定への準備を進めており、ユーザーにとって便利な機能を追加する予定です。医師や医療事務のスタッフからの意見を元に、より使いやすいウェブサイトを実現するべく、常に成長を続けています。
ナレティについての詳細は、
こちらからご覧いただけます。
会社情報
錦戸テック株式会社
公式サイト:
nishikido-tech.jp