究極のアート鑑賞体験が丸の内に登場
東京都千代田区の株式会社GATARIが、新たなアート鑑賞の形を提案しています。視覚に障がいのある方でも楽しめる音声ガイドコンテンツを取り入れた「音のアート鑑賞」が、丸の内ストリートギャラリーで実現されました。この革新的な取り組みは、屋外に点在する彫刻作品を視覚以外の感覚で体験できる新しい方法を提供します。
GATARIの取り組み
GATARIの開発したMixed Reality(MR)プラットフォーム「Auris」を活用し、彫刻の周辺にセンチメートル単位で音声を配置。これにより、作品を視覚に頼らず「感じる」ことができる体験が可能となります。視覚に障がいがある方など、誰もが簡単に使えるアプリを通じて、公共スペースでのアート鑑賞が楽しめます。
プロジェクトの背景
丸の内での音のアート鑑賞の取り組みは、1972年から続く「丸の内ストリートギャラリー」の一環です。毎年多くの来街者に親しまれているこのアートプロジェクトですが、視覚に障がいのある方も含め、さまざまな人々がアートを楽しめる環境作りを目指しています。今回の取り組みは、東京都の「スマートサービス実装促進プロジェクト(Be Smart Tokyo)」の支援を受け、新しい鑑賞体験が実現しました。
音声ガイドの楽しみ方
参加者はまず、スマートフォンにアプリ「Auris」をインストールします。アプリを使って周囲の彫刻作品のマーカーを読み込むと、作品にまつわる物語やエピソードが音声で流れます。これにより、視覚以外の感覚で作品の雰囲気を感じることができ、まさに「耳で聴き、心で感じる」アート鑑賞へと変貌を遂げます。
誰でも楽しめる体験
「Auris」の体験は無料で、年齢を問わず、誰でも参加できます。スマートフォンを持っていれば利用でき、特に小学生以下は保護者同伴での参加が必要です。音声ガイドは、あの名声優・島本須美さんが担当し、彼女の優しい声がアートの世界へと誘います。
参加方法と注意点
体験は毎日10時から18時まで可能で、予約は必要ありません。ただし、体験の際は周囲の安全に配慮しながら楽しむ必要があります。また、視覚に障がいのある方が体験する際は、可能であれば同伴者をつけることが推奨されています。周囲との接触を避けるため、自身の位置や足元にも気を配ることが大切です。
最後に
GATARIが目指す未来は、テクノロジーを活用して都市と人との関係性を豊かにしていくことです。この新しいアート体験に触れることで、皆さんも新たな感覚の世界を楽しんでみませんか?音の彫刻が生み出す空間を、ぜひ体感してください。また、詳細情報や参加方法については、公式ウェブサイトの確認をおすすめします。