京王プレッソインとAirporterの業務提携
最近、京王プレッソインチェーンが手荷物当日配送サービスのAirporterとの業務提携を発表しました。この提携は、訪日外国人が増加する中で"荷物"の取り扱いに関連した新たなソリューションを提供するものです。実際、JNTOが発表したデータによると、2018年3月の訪日外客数は前年同月名比で18.2%も増加し、260万8千人に達しました。こうした中、旅行者が持ち運ぶ荷物の量も増え、宿泊施設において"バックヤード内の荷物の割合が高くなっている"という問題が明るみに出ました。
京王プレッソインは、都内に11の宿泊特化型ホテルを展開し、アクセスの良さから訪日外国人の利用が増えています。しかし、宿泊者の荷物が増えることで、空間の占有や宿泊サービスの質に影響が出ると懸念されていました。
そこで、Airporterとの提携を通じて、荷物を空港に即日配送する新サービスを導入することに決まったのです。これによって、宿泊者の手間が軽減されるだけでなく、観光に使える時間が増え、顧客満足度も向上することが期待されています。まずは東京駅八重洲と浜松町の2ホテルで運用を開始し、今後徐々に他のホテルへも拡大していく計画です。
Airporterとは
Airporterは"Delivering Wow"をコアコンセプトとし、"荷物を預けたい旅行者"と"荷物を預かりたくない施設"の課題を解消する手荷物当日配送サービスです。旅行者は荷物を取り戻すために時間と労力を使う必要がなくなり、宿泊施設も一時的なスペースの確保やスタッフの工数を節約できるため、双方にメリットが生まれます。成果として、旅行者の観光時間が増え、宿泊施設の顧客満足度の向上が見込まれています。
宿泊施設のメリット
1.
伝票記入の不要化: 伝票記入は外国人にとって煩わしい作業ですが、Airporterを利用することでスマートフォン上での簡単な操作で手続きが完了します。
2.
採寸と計量の不要: スーツケースのサイズを計測や重さを量る労力からも解放されます。
3.
会計の簡略化: 電子決済を導入することで、現金のやりとりが不要となり、利便性が向上します。
旅行者のメリット
1.
観光時間の増加: 荷物を預ける場所からの自由度が高まり、より多くの観光スポットに訪れることが可能になります。
2.
当日集荷が可能: 最終日に必要な荷物をその時まで持ち運ぶことができるのが特徴です。
3.
多言語カスタマーサービス: 日・英・中の対応で安心してサービスを利用できる環境が整っています。
Airporterの安心安全
Airporterはオリジナルの荷物タグを使用し、これまでに発生した紛失事故はゼロとなっており、安心して荷物を預けることができます。また、破損や紛失時には最大30万円での補償制度も用意されています。
会社情報
- - 株式会社京王プレッソイン: 社長 小林正裕、設立 2001年、東京都新宿区。
- - 株式会社Airporter: 代表 泉谷邦雄、設立 2017年、東京都千代田区。
この提携により、両社は今後の旅行体験をより快適なものにしようと取り組んでいく予定です。