ロッテグループ、ガーナ共和国にカカオ苗木12.5万本を寄贈し持続可能な生産を支援

ロッテグループ、ガーナ共和国にカカオ苗木寄贈

ロッテグループのチョコレート事業は創業以来、約60年にわたりガーナ共和国のカカオ生産地に高品質なカカオを安定的に供給する努力を続けています。その成果として、2023年10月8日、同グループはガーナ共和国へ12.5万本のカカオ苗木を寄贈することを発表しました。この寄贈は、カカオ産業が直面する様々な課題に対する支援の一環であり、持続可能なカカオ生産の実現を目指すものです。

背景と現状

最近、ガーナ共和国では農家の貧困や児童労働、森林破壊といった構造的な問題が浮き彫りになっています。また、近年の天候不順や病虫害、カカオの木の高樹齢化などにより、カカオの収穫量が劇的に減少しています。これに伴い、効果的な対策として新たな苗木の植樹が重要となっています。特に病害虫の影響を軽減し、安定した生産体制を構築するためには、若い苗木の導入が求められます。

ロッテグループは、カカオの苗木を寄贈することで、持続可能な生産体制の確立を支援しようとしています。寄贈される苗木は、育苗センターで育成され、その後、ガーナ共和国のカカオ生産地域に配布されます。全体で約4万ドル相当の12.5万本が寄贈され、2024年から2025年にかけての計画で実施されます。

持続可能なサプライチェーンへの取り組み

ロッテグループは、カカオ豆の持続可能なサプライチェーンを確立することが重要な使命だと考えています。現在、カカオの生産地は児童労働や森林の減少、病虫害といった様々な課題に直面しており、これを解決することでチョコレート業界全体の持続可能性を高め、その結果として全ての関係者の幸福に寄与することを目指しています。

具体的には、ロッテはカカオ豆の生産地におけるトレーサビリティの確保や、現地の農家が抱える問題への支援を行いながら、「ロッテサステナブルカカオ」と名付けた合格なカカオ豆の調達割合を増やしています。この取り組みは2048年までに完成を目指す「ロッテミライチャレンジ」の一環であり、特に2025年度までにガーナ共和国から調達する全てのカカオ豆をサステナブル調達に切り替えることが期待されています。

企業としての展望

ロッテグループは1948年に設立され、菓子やアイスクリームの製造から始まりました。現在では、世界中の約30の国と地域で幅広くビジネスを展開しています。食品事業のイノベーションを進めつつ、日本と韓国のビジネスシーズを掛け合わせることで新たな価値を生み出すことを目指しています。持続可能な社会を実現するための取り組みを強化しながら、グローバルな視点での事業発展に力を入れていくでしょう。

詳しくはロッテホールディングス公式サイトをご覧ください。