増加するチリワイン輸出
2020-10-27 09:00:02

コロナ禍で伸びるチリワインの輸出、オンラインセミナーを開催

コロナ禍で急成長するチリワインの人気



最近、コロナ禍の影響でチリワインの日本向け輸出が32%増加しました。この現象は、在宅時間を楽しむための需要が高まったことに起因しています。チリ貿易振興局日本オフィスは、チリのワインコンクールであるCatad'Or(カタドール)と協力し、10月21日から23日まで「Catad'Orライブ東京」と題したオンラインセミナーおよび試飲会を行いました。

チリワインの市場動向



チリワインは、安定した品質と多様な種類、モダンなラベルデザインから人気を集めています。その結果、チリから日本へのスティルワイン輸入量は、2009年の年間200万ケース弱から2018年には600万ケースを超えるまでに成長しました。しかし、国内市場においては低価格帯のコストパフォーマンスが高いワインが主流となり、中高価格帯のワインの販売強化が今後の課題です。

そこで、今回のオンラインセミナーではファインワインからプレミアムワインに焦点を当てた内容が提供されました。

セミナーの内容



イベントの初日には、28の日本国内輸入業者が出席し、日本未入荷のチリ産ワインを探し求めました。著名なワインジャーナリストである田恵氏や、Catad'Orの最高責任者パブロ・ウガルテ氏も参加し、それぞれのワインの特徴やテロワールを丁寧に紹介しました。セミナー内では、トロ・デ・ピエドラやベラモンテ、マグヤール、コルタ、カバジョ・ロコなど、25種のチリワインのテイスティングも行われ、大きな反響を呼びました。

特に、自然派ワインの人気が高まっている日本市場に合わせて、チリの小規模ワイナリーが生産するナチュラルワインも紹介されました。これには、ピノ・ノワールやトロンテス、パイス、サンソーなど、他にはない品種が含まれています。

業界向けの特別セミナー



最終日には、卸売業者やネット販売業者、食品サービス業界の関係者、そして日本航空(JAL)の客室乗務員が参加するオンラインセミナーも実施されました。このセッションでは、西田恵氏やソムリエ田邉公一氏が、モンテスやカサス・デル・ボスケ、ヴィーニャ・ラ・ローサなどのワインを紹介し、特に注目を集めたのがカサス・デル・ボスケの「ラ・カンテラ・ソーヴィニョン・ブラン・ボタニックシリーズ」です。これはJALのビジネスクラス用に提供されるワインで、フレッシュなテクスチャーとレモンのような後味が特徴です。

これからの展望



チリ貿易振興局日本オフィスは、今後の施策として、コロナ禍におけるおうち時間をさらに充実させるため、中高価格帯のワインのプロモーションを強化する予定です。チリワインはその品質とバリエーションが魅力であり、今後も日本市場での存在感を増していくことでしょう。

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チリ貿易振興局日本オフィス: 03-3769-0551
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