第47回ライツ・フォトグラフィカ・オークションの注目商品と結果
去る11月22日、ウィーンのホテル・インペリアルにて第47回ライツ・フォトグラフィカ・オークションが開催されました。このオークションは、歴史的価値のあるカメラや撮影機器を扱う専門のオークションで、世界中のコレクターから注目を集めています。
今回のオークションにおいて、特に注目を浴びたアイテムには、元ローマ教皇フランシスコが所有していたライカカメラがありました。このカメラは、予想落札価格が6万から7万ユーロとされていましたが、最終的に驚異の650万ユーロで落札されました。これほどの高額落札が実現した背景には、フランシスコ前教皇の人道主義的な活動が影響を与えていると考えられます。
このオークションでは、他にも特別デザインの「ライカM3」がイギリスの前女王エリザベス2世へ献上された経歴を持っており、また、希少価値の高いブラックペイント仕上げの「ライカMP」も人気を集めました。
フランシスコ前教皇は、献上されたライカカメラとレンズのセットをチャリティーアイテムとしてオークションに出品し、得られた収益は全額慈善団体に寄付される運びとなっています。この活動について、ライツ・フォトグラフィカ・オークションの社長であるアレクサンダー・セドラク氏は、「このアイテムをチャリティーとして提供できたことを光栄に思います。落札金は全額がフランシスコ前教皇の慈善団体に寄付されます」と述べました。
また、オークションのオークショニアを務めたヴォルフガング・パウリッチ氏が競売を開始する前からすでに複数の事前入札が寄せられ、白熱した入札合戦が繰り広げられました。
他の注目アイテム
今回のオークションは他にも多くの注目商品が出品されました。特に印象的だったのは、エリザベス2世への外交ギフトとして防災用に製造された「ライカM3」です。今回の出品はその予備機であり、落札価格は156,000ユーロとなりました。また、「ライカMP」のブラックペイントモデルも高値で取引され、最終的に90万ユーロで落札されました。
さらには、「Leica I Mod. A Luxus」という特別なカメラも出品されました。1919年から1929年にかけて製造されたこの製品は、わずか95台のみが存在し、今回出品されたものは36万ユーロで落札されました。これらのアイテムは、オークションにおける異彩を放つ存在でした。
写真作品を扱うオークション「Motion」
さらに10月30日には、ライツ・フォトグラフィカ・オークションの一環として「Motion」というタイトルの写真作品専門オークションが開催されました。このオークションでは、「写真に描かれた動き」と「写真から感じ取れる動き」がテーマとなっており、オットー・シュタイナートが撮影した作品が最高落札価格の33,600ユーロで取引されました。
今回のオークションは、ライカカメラ社の魅力的な歴史と新しい時代への挑戦を反映し、カメラ愛好者やコレクターの心を揺さぶるものでした。オークションの詳細については、ライツ・フォトグラフィカ・オークションの公式ウェブサイトで確認できます。これからもこのような珍しいアイテムがどのようにオークションで評価されるのか、目が離せません。