TECTURE AWARD 2025で選ばれた木造建築の新たな試み
日本の建築業界において、持続可能性と創造性が求められる中、東京都千代田区に本社を置く株式会社エヌ・シー・エヌが主催する「TECTURE AWARD 2025」が注目されています。このアワードは、建築・インテリアの多様性を称えるものであり、2025年に完成したプロジェクトを対象に作品公募と一般投票を通じて受賞作を選出しています。
先ごろ、同アワードの一環として設立された「NCN賞」が発表され、3作品が選ばれました。この賞は、木造構造技術である「SE構法」を採用した木造建築の中から、持続可能でありながら創造性を兼ね備えた作品を讃えるものです。各受賞作品には賞金として10万円が贈られます。
受賞作品の詳細
まず注意を引くのが「MORI no KI TERRACE」です。このプロジェクトは、広島県庁舎内の未活用地を利用して、官民連携の下で市民に開かれたスペースへと再構築されています。デザインを担当したのはSUEP.と永瀬智基建築設計事務所で、燃え代設計によって延焼防止を図る木造躯体が特徴です。都市の中に「都市の庭」としての新たな空間を創出した点が高く評価されました。
続いて、「木の構造が支える、変化に応えるOFFICE」が選ばれました。このプロジェクトは、企業の新しい働き方や成長に対応するための本社ビルを、KADO一級建築士事務所が設計しています。持続可能性を意識した木造構造が採用されており、企業の成長に寄与することが期待されています。
最後に、戸建て住宅「FLOOR鶴見」を紹介します。この南向きの高性能住宅は、株式会社星野建築事務所とタイコーアーキテクトの協力によって実現されました。都市部における土地の有効利用を最大化した設計が特徴で、木造(SE構法)の特性を生かした建物です。この住宅は、希少な都市部の土地において高い性能を求められる中でも、魅力的で機能的な居住空間を提供することを目指しています。
TECTURE AWARDの背景
「TECTURE AWARD」は、2024年から2025年にかけて竣工した建築物とインテリアを対象とし、昨年は8,740票、今年は7,766票と、多くの投票が集まる人気のあるアワードです。総計16,506票という多くの支持を受け、1,033作品の中から受賞作品が選ばれました。
エヌ・シー・エヌは「NCN賞」に応募いただいた全ての設計者に感謝の意を表するとともに、今後も「SE構法」を通じて、建築の木造化や木質化を推進し、持続可能な社会の実現に寄与することを約束しています。特に、SE構法は、構造安全性と施工信頼性を併せ持つ優れた建築技術として、多様な用途へと広がりを見せています。
選ばれた3作品は、各々の可能性を引き出し合いながら、今後の建築界における木造文化の発展に寄与することでしょう。今後のさらなる受賞作とその成果が楽しみです。
更なる情報は、
TECTURE AWARD公式サイトをご覧ください。このサイトでは、受賞作品の詳細や今後の展望についても紹介されています。