関西発の出版スタートアップBookBaseの新たな挑戦
大阪府寝屋川市に本社を構えるBookBaseは、最近、World Innovation Lab(WiL)をリード投資家とするプレシリーズAラウンドのファーストクローズを成功裏に終え、約2.5億円の資金を調達しました。このラウンドは最大で2.94億円の調達を目指しており、さらなる資金調達を行う予定です。
BookBaseとはどんな会社?
BookBaseは、関西地域を拠点にした新しい形の出版社で、国内エンタメコンテンツの進化を志しています。「電子書籍主体の次世代出版社」というコンセプトのもと、小説やライトノベルの作品制作を行っています。2024年1月には、アニメ化された作家たちと共に挑戦的なライトノベルレーベル『ダンガン文庫』の刊行を予定しています。
自身の作品を提供するだけでなく、25の電子書籍販売プラットフォームでも販売するなど、幅広い流通網を構築。特に自社直売プラットフォームでの販売は、読者との距離を近づける試みにもなっています。
資金調達の目的と今後のビジョン
今回得た資金を利用して、BookBaseは以下のような施策を進めていく計画です:
- - 編集部の拡大:これにより小説やライトノベルの制作量を増やし、より速く作品を提供。
- - コミカライズ:ライトノベルを原作とした漫画制作を行い、視覚化されたエンターテイメントを提供する。
- - 新コンテンツの創出:他社との共創や新たなIPの開発を通じて、さらなる作品の幅を広げます。
このようにして、BookBaseは従来の出版業界に挑戦し、読者にとって「圧倒的に面白い物語」を届け続けることを目指しています。
投資家からの期待と今後の課題
WiLの四方氏もBookBaseへの投資を決定した理由として、代表の近藤氏が持つクリエイターを惹きつける力を評価しています。特に、熱心な小説家コミュニティが長期間維持されていることが、近藤氏の情熱と理解度に起因していると感じているようです。
一方で、今後の課題としては、組織管理が挙げられています。成長に伴い、最適なチームメンバーを見つけ、組織としての強さを増す必要があるとのことです。
最後に
今後、BookBaseはさらにライトノベルを中心に新しい物語の展開を行い、日本のコンテンツが世界中で親しまれるよう尽力すると公言しています。クリエイターやコンテンツに関心がある方は気軽に同社まで連絡を取ることが奨励されています。
このように、BookBaseはさらなる成長を目指し、コンテンツ業界での存在感を強めていくことでしょう。