メンタルトレーニングサービス『emol work』が新たに登場
2019年に設立されたemol株式会社が、企業向けにメンタルトレーニングサービス『emol work』のβ版をリリースしました。この新サービスは、エンプロイー・ウェルビーイングを実現するためのプログラムであり、従業員の精神的な健康を支援します。
新しいメンタルサービスの特徴
『emol work』は、精神面、身体面、社会面の3つの要素が完全に結びついているという考えに立脚しています。このサービスでは、精神的な問題に特化し、アメリカ心理学会会長が提案する「ポジティブ心理学」を用いて、組織内でのエンゲージメントを促進することを目指しています。
事前登録を行っている企業は200社を超え、従業員育成や福利厚生の一環として利用されています。『emol work』は多様なトレーニングメニューを通じて、メンタル課題の解決に努めています。
特長1: アプリを活用したトレーニング
導入企業の従業員は、専用アプリを利用してメンタルトレーニングを行うことが可能です。トレーニングには4つの異なるタイプのコンテンツが用意されており、聴覚、視覚、読書、そして記述型の活動を通じてメンタルを鍛えることができます。具体例としては、瞑想やストレスコーピング、認知行動療法などがあり、これまでに40種類のトレーニングが揃っています。
特長2: メンタル状態の評価
プログラムにおける重要な要素として、10秒マインドフルネスやアンケートを通じた感情記録が含まれます。また、従業員のコミュニケーションデータを分析することで、個々のメンタル状態を確認し、それぞれに適したトレーニングプログラムが組まれます。このようなデータ駆動型のアプローチにより、パーソナライズされたサポートが可能です。
特長3: 独自の評価基準
従業員のメンタル状態を診断するために、DSM-5やポジティブ心理学の評価基準であるPERMAが採用されています。これにより、精神的な不調を抱える従業員と健康である従業員、両方にアプローチすることができます。具体的には、うつや不安障害などの問題を抱える従業員に対して特化した支援を行い、さらに良好な状態を目指す従業員には成長を促進します。
既存の感情日記アプリ
本サービスと並行して、emol株式会社はコンシューマ向けにも感情日記をつけるアプリ『emol』を提供しています。このアプリは、AIとチャットで会話しながら、ユーザーの感情を記録することができ、多くのユーザーに支持されています。
背景と目的
CEOの千頭沙織は自身のアガリ症を克服した経験から、メンタルヘルスに関する重要性を自覚し、このサービスを展開しました。仕事のパフォーマンスを向上させるためには、メンタルの問題を解決することが鍵だと考え、同じ思いを抱える多くの人々を支援したいという願いからサービスが開始されました。
現代社会では、メンタルヘルスへのネガティブなイメージが根強く残っていますが、『emol work』を通じて、精神面のトレーニングを行うことが一般的な文化となることを目指しています。心の健康を意識することが、より良い生活や仕事へとつながることを提案しています。
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