IVS LaunchPad優勝
2020-08-06 11:00:05
アダコテック、産総研の技術で「IVS LaunchPad」優勝を果たす
アダコテックがピッチイベントでの優勝を果たす
2020年7月31日、アダコテックが国内最大級のスタートアップピッチイベント「IVS LaunchPad」で見事優勝しました。このイベントは、モノづくりの未来への挑戦者たちが集う場であり、アダコテックはその中から選ばれた14社の中で際立つ存在感を示しました。
アダコテックは、産業技術総合研究所(産総研)が開発した「HLAC」特徴抽出法を基にした画像・動画解析技術を駆使し、効率的な異常検知を行うソフトウェアを提供しています。この技術は、少ないデータで高精度の解析を実現するだけでなく、「正常を逸脱したもの」を検出するため、前例のないケースでもほぼ100%の異常を検知できるという特長があります。
また、アダコテックの技術は、常時並列演算を必要としないため、一般的なノートパソコンなどの汎用PCでもミリ秒オーダーの処理が可能です。このように、同社は幅広いデータセットに対応した異常検知システムを提供しており、動画や静止画、音、センサデータそれぞれに適したソリューションを顧客のニーズに合わせて組み合わせて提供しています。
アダコテックは、すでに多くの製造業界の実ラインに検査・検品という画像解析ソリューションを導入しており、大手自動車部品メーカーに対する実績もある他、株式会社三井E&Sマシナリーとの共同開発による非破壊検査技術や、セントラル警備保障株式会社への監視用動画解析ソフトの提供など、その適用範囲を広げています。
IVS LaunchPadとは何か
IVS LaunchPadは、株式会社インフィニティベンチャーズサミットが運営するスタートアップカンファレンスの一部です。このイベントは、インターネットやモバイル、ソフトウェア、デジタルコンテンツ領域における新たな挑戦を行う企業が集まり、自らの技術やビジョンをピッチする機会を提供します。今回の総選考では、過去最多の応募から選ばれた14社が競い合い、アダコテックはその中で見事に勝利を収めました。
プレゼンテーションでは、特にモノづくり現場の人材不足を解消するために、HLAC特徴抽出法を用いて検査・検品の自動化を促進するソリューションについて詳しく説明しました。AIやディープラーニングに依存せず、極少のデータから高精度な学習モデルが構築できる点が評価されています。さらに、計算過程や結果を明示することで、ブラックボックス化を防ぎ、透明性のある判断が可能であることを強調しました。
受賞の背景と今後の展望
アダコテックの受賞は、新規性やユニークさ、ビジネスの可能性などが高く評価された結果です。産総研発の独自の技術が幅広く応用可能であることが注目されています。これは、IVS LaunchPad卒業生に多くのIPO企業が生まれていることからも、将来の成長が期待されることを示しています。
会社設立以来、アダコテックはモノづくりの進化を支えることを目指し、技術の実用化に努めてきました。IVS LaunchPadでの受賞を機に、さらなる革新と製造業界への貢献に向けた取り組みを加速させていく所存です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社アダコテック
- 住所
- 東京都千代田区神田神保町2-11-15住友商事神保町ビル3F
- 電話番号
-
03-4346-4171