株式会社スペースデータは、元JAXA理事で、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」やISS無人補給船「こうのとり」などのプロジェクトを成功に導いた長谷川義幸氏がアドバイザーに就任したことを発表しました。
長谷川氏は、NASAをはじめとする国際機関との連携、調整を経験しており、スペースデータが構想する新たな宇宙OSプラットフォームの事業推進や国際協力を加速させる役割を担います。
スペースデータは、「SX(スペース・トランスフォーメーション)」の推進をミッションとして、あらゆる産業の宇宙展開を目指しています。同社は、宇宙技術とデジタル技術を融合した新たな宇宙機の全体設計・開発に取り組んでおり、宇宙事業参入を可能にするオープンなプラットフォームとして「宇宙OSプラットフォーム」の構想を進めています。
長谷川氏は、JAXA理事として「きぼう」「こうのとり」「はやぶさ2」「月周回有人拠点Gateway」などのプロジェクトに携わってきました。同社の構想実現に向けて、長谷川氏の豊富な経験と知識が重要な役割を果たすと期待されています。
長谷川氏は1976年4月に宇宙開発事業団(現JAXA)に入社後、人工衛星の管制システムの開発と運用に携わりました。その後、「きぼう」日本実験棟のプロジェクトマネージャーとして、NASA等とのプログラム調整を牽引し、開発及び運用を成功に導きました。さらに、Artemis計画立ち上げにつながる月有人探査構想に関して、世界14機関参加の国際宇宙探査調整グループでの活動をリードし、議長も務めました。JAXA理事として有人宇宙ミッション本部と月惑星探査プログラムを統括した後、技術参与を務め、2016年4月より特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会 PMマイスターとして活躍しています。
スペースデータは、「宇宙」と「デジタル」の融合を目指した研究開発を行うスタートアップです。同社は、人工衛星・宇宙ステーション・月面探査といった宇宙分野の技術と、AI・3DCG・デジタルツインといったデジタル分野の技術の融合を目指した研究を進めています。「新しい宇宙を作る」をビジョンに掲げ、革新技術の発明・特許化・実用化を行っています。