JMDCが進化させたRWD分析ツールの新機能
株式会社JMDCが提供する「JMDC Data Mart(JDM)」が、製薬企業向けに大幅なリニューアルを果たしました。このリニューアルによって、国内唯一のワンストップヘルスビッグデータ分析プラットフォームとして、ユーザーに新たな価値を提供します。この取り組みは、保険者由来の2,600万人規模、医療機関からの1,000施設規模、そして調剤薬局からの7,000施設規模のデータを包括的に分析可能としています。
リニューアルの背景
複数データソースの分析が未整備
これまで、製薬企業向けには、複数のリアルワールドデータ(RWD)分析ツールが存在しましたが、保険者、医療機関、調剤薬局という3つの主要データベースを一つのプラットフォームで分析する環境が整っていませんでした。このニーズを満たすために、JDMがリニューアルされたのです。
データ利活用の変化
最近の製薬企業におけるデータ利活用は、単一のデータソースからの考察から、より多面的な視点を必要とする多様化を迎えています。分析においては異なる特性を持つ複数のデータを組み合わせることが求められるようになり、JDMはこの流れに即したプラットフォームへと進化しました。
リニューアルの概要と新機能
新たなユーザーインターフェース
リニューアルでは、ユーザー調査に基づく新しいインターフェースを導入し、分析体験が革新されています。従来の機能に加え、地域分析機能や全年齢型分析機能などを搭載し、製薬マーケティングに必要な多様な分析ニーズに対応しています。
- - 地域分析機能:都道府県ごとに診療実態を可視化し、地域ごとの課題を見える化します。これにより、戦略的なアプローチが可能になります。
- - 全年齢型分析機能:健康保険組合からのデータに加え、国民健康保険や高齢者医療データもカバーしており、がんや認知症など高齢者特有の疾患についても緻密な分析が可能になっています。
導入企業の声
今や、30社以上の国内外の製薬企業がJDMを導入し、その効果を実感しています。導入企業からは「売上データでは見えなかった地域のボトルネックが可視化された」との声が寄せられ、分析の価値が確認されています。また、JDMは単なるツール提供だけでなく、導入から活用までを支援する体制を整えており、365日いつでも分析結果が取得可能です。
今後の展望
JMDCは、さらに多様な分析ニーズに応えられる機能を追加し、データの拡充に伴って新たな視点を提供することに努めています。JMDCの目指すところは、「データとICTの力で、持続可能なヘルスケアシステムを実現する」ことです。これからも製薬企業の重要なパートナーとして、JDMを通じた取り組みを進めていきます。
会社について
JMDCは2002年に設立され、医療ビッグデータの分野において先駆者的な役割を果たしています。15億件を超えるレセプトデータと7600万件以上の健康診断データを保有し、多様な情報サービスを展開しています。企業が求めるデータ分析のニーズに的確に応える体制を整え、健康社会の実現に貢献しています。