箱根の旅館、特技を活かす新しい文化体験プロジェクト
神奈川県箱根町に本社を置く株式会社金乃竹は、気軽に文化に触れられる新たな試み「Ryocance(リョカンス)」を通じて、一般の方を対象に旅館にて文化体験の提供者を公募します。このプロジェクトは、宿泊者が滞在中に茶道や着付けなどの体験を通じて、日本文化を楽しむことができるものです。公募の開始日は2025年12月1日です。
文化体験プロジェクトの背景
2014年1月からスタートした「Ryocance(リョカンス)」は、「旅館 × バカンス」をテーマにした新たな宿泊体験プログラムです。観光の需要が変化し、特にインバウンド客による日本文化に対する関心が高まっています。そのため、金乃竹リゾートは宿泊中に文化体験を楽しむプログラムを導入しました。滞在中の体験は、顧客満足度の向上にも繋がり、リピーター獲得にも貢献しています。
一般公募の詳細
新たにスタートするこの公募には、特別な資格や経験は必要ありません。素朴な日本文化や特技を持っており、それを地域の人々や旅行者に伝えたい方を幅広く募集します。定職を持つ方や、退職後に新たな挑戦をしたい方、特に子育て後の主婦・主夫の方にも最適な機会です。具体的には、華道、陶芸、和菓子作り、風呂敷包み方など、多彩な体験内容が歓迎されます。
文化体験がもたらすもの
一般公募による文化体験の提供は、地域の“眠れる才能”を引き出すことを目的としています。金乃竹リゾートは、利用者が地域の人々との交流を深めるためのプラットフォームとして機能することを期待しており、地域社会の活性化や文化の継承にも寄与します。特に、体験を提供することでの副収入やスキル向上は、地域の方々にとって貴重な機会となるでしょう。
>>### 提供内容例
>> - 茶道や着物着付け
>> - よさこい踊り
>> - 握り寿司の体験
例えば、77歳の茶道の講師は、自身の経験を通してインバウンドのお客様と感情を通わせることを楽しんでいます。「応えたい気持ち」と「届けたい想い」が、この公募の大きな魅力となっているようです。
結び
この新しい取り組みは、観光業の未来を見据えた非常に重要なステップです。地域の資源を活かして、旅行者にユニークな体験を提供することが、地域経済の活性化にもつながるでしょう。金乃竹リゾートが展開する「Ryocance」の成功は、地域社会と共に成長する事業モデルを示しています。多様な文化体験を通じて、外国からの旅行者にとっても、興味深い流れを生むことが期待されています。このプロジェクトを通じて、地域の魅力と個人の技術を掛け合わせた新しい価値が生まれ、一人一人が主役となる未来があることを願っています。