センチメートル級測位
2018-11-01 15:00:17

高精度のセンチメートル級測位を実現した新型GNSS受信機

超高精度GNSS受信機の新たな可能性



2018年11月、スペースリンク株式会社が発表した「3周波マルチGNSS受信機」は、ドローンや自動運転車両など、様々な分野での活用が期待されています。この受信機は、米国の「GPS」、日本の「準天頂衛星(QZS)」、「Galileo」など、3つの異なる測位信号を同時に受信することができ、超高精度な測位を実現します。

高精度で信頼性の高い測位


この受信機は、センチメートル単位の精度を維持しつつ、最大0.1秒に1回という高頻度での測位を可能にしています。これにより、従来の受信機に比べて約10倍のリアルタイム性を実現しており、都市部や山間部などさまざまな環境下でも高精度な測位が行えます。

独自のマルチアンテナ技術


スペースリンクは、宇宙技術の開発で培った独自のマルチアンテナ技術を採用しています。この技術によって、急激な加速や姿勢変化があっても、高精度な測位を安定して行うことが可能です。特に、遮蔽物の多い都心や山間部でも、受信電波の安定性が向上し、マルチパスの影響を抑えることができます。

フレキシブルなカスタマイズ性


開発はすべて自社で行い、ホワイトボックスな純国産技術を有するこの受信機は、顧客のニーズに応じたカスタマイズが可能です。これにより、特定の地域に最適な測位衛星を選択することができ、低コストでスピーディな開発が可能となります。

ドローンと自動運転車両への応用


特に、ドローン分野においては、多次元空間での絶対位置の精確性が求められます。この受信機は、高さ方向の測位精度も高く、さらにはリアルタイム性と安定性も兼ね備えていることから、ドローンや自動運転車両にとって非常に有利な選択肢となるでしょう。

ユースケースの広がり


「地理空間情報高度活用社会(G空間社会)」の実現に向けて、さまざまな分野での応用が期待されています。ドローン、航空管理、自動運転、建設、農業など、幅広い産業においてこの測位受信機の利用が見込まれています。

今後の展開


この新型受信機は、2018年11月からサンプルモデルの供給が始まっており、2019年春には本格的な販売を開始する予定です。今後の展開にも注目が集まっています。

スペースリンク株式会社は、先端技術を駆使して次世代の測位システムを提供するべく、日々努力を続けています。これからの技術進化に期待が高まる中、高精度測位の未来を切り開く存在として注目されるでしょう。

会社情報

会社名
スペースリンク株式会社
住所
神奈川県藤沢市本藤沢三丁目16番6号
電話番号
0466-54-7737

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