GAAAT GALLERY FUKUOKA_の誕生
2023年11月、アートブランドGAAATが初の直営ギャラリー「GAAAT GALLERY FUKUOKA_」(通称GGF)を福岡市中央区天神にオープンしました。この新たな拠点は、デジタルアートと物理アートを融合させた新しい体験価値を提供することを目指しています。
オープニングセレモニーは、メディア関係者やファンなど約50名が招待されて行われ、様々なセッションが展開されました。その後、11月22日からは第一弾企画「美樹本晴彦画集『MACROSS』展~響唱~」が始まり、11月30日まで続きました。このイベントでは、人気アニメ「マクロス」のアートがMetal Canvas Art(MCA)という新しい表現手法で展示され、多くの来場者の心をつかみました。
GAAATのアートの哲学
GAAATは、デジタルアートを物理な形で表現する企業で、これまでにも様々なアーティストとのコラボレーションを行ってきました。GGFはその取り組みを常設で体験できる場所として設立されました。特に、福岡は国内外からの観光客が多く、日本の文化を発信するのに最適な地であるため、ここを選んだと徳橋佑輔代表は話しています。
「美樹本晴彦画集『MACROSS』展~響唱~」の詳細
この展覧会では、美樹本晴彦氏が手がけたイラストを元に、MCAとして再構成された作品が展示されました。金属の質感と独特の光沢によって、通常のイラストでは味わえない新たな視覚体験が提供されました。また、美樹本氏がサインを書く様子が特別な瞬間として捉えられ、訪れたファンたちにとっては記憶に残るひと時となりました。
オープニング当日は、地元のクラフトビール「Hobo Brewing」を楽しみながら、来場者が作品を囲んで交流する姿も見受けられ、このギャラリーがコミュニケーションの場として機能していることが伝わりました。来場者は、作品に対する感想や新しいアート体験への期待を語り合う様子が印象的でした。
来場者の反響
来場者からは、「画集で見たイラストが、MCAになると全く異なる迫力を持っている」「洗練された内装が心地よい」といった感謝の声が寄せられました。また、通行人がショーウィンドウに足を止めてからギャラリーに入る姿も多く、GGFが地域のアートスポットとして受け入れられている様子が伺えました。
GAAATの今後の展望
GAAATはGGFを拠点に、福岡の地元アーティストとの共働や、国際的なアートシーンとの連携を模索します。また、デジタルとフィジカルの融合を進め、国内外のIPコンテンツとのコラボレーション企画や、オンラインとオフラインをつなげるアート展開を目指しています。
GGFのオープンは、訪れた人々に次の展示への期待感をもたらし、様々なアート体験を探求するコミュニティ形成の第一歩となるかもしれません。日本から世界へ、GAAATの新たなアートの旅が始まっています。