詩人・向坂くじらの衝撃作!芥川賞候補に初小説『いなくなくならなくならないで』
詩作やエッセイで活躍してきた向坂くじら氏が、満を持して発表した初小説『いなくなくならなくならないで』が、2024年7月12日に発売される。
本作は、第171回芥川龍之介賞の候補作に選出され、発売前から大きな注目を集めている。
物語は、死んだはずの親友・朝日からの電話で始まる。時子は、再会を喜び、朝日を自宅に招くが、朝日はずっと家に住み着いてしまう。
愛と憎しみ、親しみと疎ましさ、複雑な人間関係の中で、時子は自分自身の心の奥底へと向き合っていく。
向坂氏は、繊細な心理描写によって、現代社会における人間関係の複雑さを描き出す。デビュー作にして芥川賞候補に選ばれた本作は、読者に深い共感を呼び、新たな文学の潮流を予感させる作品となっている。
多くの著名人から称賛の声
本作は、すでに多くの著名人から称賛の声が寄せられている。
「物語は三部構成のその段階を追うごとに拡がり、心理描写が相当に精緻で、しかも現代的な攻撃性を秘めている。」(古川日出男氏)
「『共生』という言葉でごまかすことができない、『寄生』の関係性が青春小説の甘美さを食い破る。」(渡邊英理氏)
「ずっと握りしめていたものが大事だから握りしめていたのか? 握りしめていたから大事になったのか? こころが自家中毒を起こす過程にやるせなくなった。 まるで自分のことだと読み進めて、自分以外の人にはわからなくてもいいと読み終えた。」(萬松堂渡邉典朋氏)
向坂くじら氏について
向坂くじら氏は、1994年愛知県名古屋市生まれ。2016年に、Gt.クマガイユウヤとのポエトリーリーディング×エレキギターユニット「Anti-Trench」を結成し、ライブを中心に活動している。
主な著書に、詩集『とても小さな理解のための』、エッセイ『夫婦間における愛の適温』、『犬ではないと言われた犬』などがある。
執筆活動に加え、小学生から高校生までを対象とした私塾「国語教室ことぱ舎」の運営も行っている。
作品概要
書名: いなくなくならなくならないで
著者: 向坂くじら
仕様: 四六判/上製/168頁
発売日: 2024年7月12日
税込定価: 1,760円(本体1,600円)
ISBN: 978-4-309-03207-8
装画: 加藤宗一郎
装丁: 佐藤亜沙美
書誌URL:
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309032078/