Domoが発表した新AI機能「Agent Catalyst」でビジネスプロセスを革新

Domoが導入した新AI機能「Agent Catalyst」

Domoは、米国ユタ州シリコンスロープスを拠点に、革新的なAIサービス「Domo.AI」の新機能「Agent Catalyst」を発表しました。この新しい機能は、ビジネスプロセスを自律的に管理し、効率化できるAIエージェントを構築するためのツールです。企業は、この機能を活用することで複雑な業務を自動化し、セキュリティやガバナンスの維持をしながら業務の最適化が進められます。従業員が適切に監視しながらAIエージェントに業務を任せられることで、迅速かつ効果的な業務遂行が期待されます。

Agent Catalystの背景

「Agent Catalyst」は、業務の効率や最適化を支援するために開発されたAIエージェント作成ツールです。現在、AIや大規模言語モデル（LLM）の普及は企業に新たな課題を与えており、多くの企業が管理するデータが膨大な量となっています。データの整合性を保ちながらも、それを的確に扱うのは容易ではありません。

この背景から、Domoは自律型AIエージェントに注目しました。従来のAIは人間の指示に従うのみでしたが、Agent Catalystでは、自律的に働き、時間と共に進化するAIエージェントが構築できます。これにより、リアルタイムでのデータ活用や、個々のニーズに応じたアクション実行が可能になり、業務の流れを円滑にします。

AIエージェントの基盤構築

Agent Catalystでは、ユーザーがエージェントを作成するための4つの段階が整備されています。そのプロセスには「LLMの選択」「指示の提供」「知識への接続」「適切なツールの割り当て」が含まれ、構造的にエージェントを支援します。これにより、あらゆるユーザーが自分専用のAIエージェントを作成しやすくなります。

新機能の中には、次のようなものがあります。DomoGPTは、Domoプラットフォーム上に安全にホストされる言語モデルで、企業ニーズに応じて異なるLLMが選択できるため、セキュリティとパフォーマンスが保証されます。FileSetsは非構造化データを管理し、エージェントは関連知識を獲得できます。また、Semantic Layerはデータの関係性を記述するためのツールで、エージェントがビジネスロジックを理解する手助けになります。これにより、重要なビジネス計算が強化され、業務遂行の大幅な向上が望まれます。

DomoのCEOの見解

Domoの創業者兼CEO、ジャシュ・ジェイムズは「Agent Catalystは、企業がAIの力を利用して具体的な成果を生み出すための武器だ」と述べ、自律型エージェントの持つ価値を強調しました。従来のAIアシスタントとは異なり、Agent Catalystによって構築されたエージェントは、自律的な運用が可能で、複雑なビジネス課題への対応を支援します。

ユーザー企業の声

7Rivers社のRob Toro氏は、Agent CatalystがAIソリューションの開発プロセスを大幅に効率化したことを指摘しています。これまでは複数のツールを必要としたが、現在は単一プラットフォームでエージェントの作成から管理まで行えると話しています。

さらに、Hakkoda社のPatrick Buell氏は、自社においてもローコード/ノーコードの機能を活用することで、迅速に効率的なAIソリューションを提供できるようになったことを強調しています。