ミャンマーでの市民不服従運動とその支援に向けた取り組み
2021年2月1日、ミャンマー国軍は全土に非常事態を宣言し、政権を掌握しました。この政権奪取に対して、ヤンゴンを含む多くの都市で市民による抗議活動が続いており、抗議者に対する軍の弾圧は深刻な状況となっています。10月28日現在、銃撃によって命を失った方は1,219人、逮捕された方は7,079人に達しています。地方でも少数民族と国軍の戦闘が続き、215,000人もの国内避難民が発生している状況です。特に周辺の村では、食料支援を行っていますが、空襲の恐れから農作業が進まず、深刻な食糧不足に直面しています。
支援の必要性
このような状況下で、特定非営利活動法人パルシックは、現地の団体や専門家と連携し、支援活動に取り組んでいます。彼らの主な目標は、職や収入を失った市民不服従運動に参加した女性たちへの生活支援です。市民不服従運動(CDM)は、公務員を中心としたクーデター抵抗の運動で、SNSを通じて参加者が広がり、医療関係者や教員など約40万人が参加しているとされます。
職を失った彼らは、かつては月収150ドルほどを得ていたものの、現在は生活の厳しさに直面しながらも、少しでも生活を支えるための活動を続けています。パルシックは、寄付キャンペーンを開始し、特に女性世帯や妊婦、障害のある家庭を対象に支援を行うことを決定しました。目標金額は、寄付により1世帯につき月額30ドルを提供することで、食料、通信費、衛生用品の購入を可能にし、必要な保健サービスへのアクセスを支援します。
寄付キャンペーンの詳細は以下の通りになります:
- - タイトル: 市民のつながりでミャンマーの人たちに支援の手を!
- - URL: こちら
- - 目標金額: 1世帯毎に月額30ドル
オンライン連続講座の開催
さらに、パルシックでは寄付キャンペーンと並行して、ミャンマーに関わる専門家を招いたオンライン連続講座も開催します。この講座は、ミャンマーの現状や市民社会に関する知識を深め、「知る・つながる」ことを目的としています。
講座概要
- - タイトル: 市民のつながりでミャンマーの人たちに支援の手を! ミャンマー連続講座
- - 開催期間: 2021年11月から2022年3月まで、毎月1回、全5回
- 第1回: クーデター後のミャンマーの市民社会(11月4日)
- 第2回: 在日ミャンマー人たちの活動(12月9日)
- 第3回: ミャンマーの少数民族(1月7日)
- 第4回: ミャンマー仏教(2月)
- 第5回: ミャンマーの現状と女性たち(3月)
参加方法と費用
この講座はオンラインで開催され、参加は無料ですが、事前の予約が必要です。申込みはPeatixのイベントページより行えます。
まとめ
このようなミャンマーの現状は、私たち一人一人が何らかの形で関与する必要がある問題です。パルシックの活動を通じて、少しでも多くの人々に支援の手が届くことが期待されます。この取り組みに参加することで、ミャンマーの人々に希望を与え、共に未来を築く力となるでしょう。皆さんのご参加とご支援をお待ちしております。