スマートドライブとトランストロンが連携、車両管理の新時代を切り開く

スマートドライブとトランストロンの新連携

2024年、スマートドライブ株式会社とトランストロン株式会社が手を組み、クラウド型の車両管理サービスの新たな展開を始めました。両社は各々の強みを活かし、富士通デジタコを搭載したトラックやバスの運行管理をより効率的に、かつ、コスト削減へとつなげる取り組みです。

ITP-WebService V3とSmartDrive Fleetの連携

新たに機能連携が開始された「ITP-WebService V3」と「SmartDrive Fleet」は、トランストロンが提供するクラウド型運行支援サービスとスマートドライブの車両管理システムが統合され、車両の位置情報や走行データを一元的に把握できるようになりました。この連携により、ユーザーは自社の川側デバイスやドライブレコーダーと併せて、さまざまな車両の情報を同一画面上で簡単に確認でき、業務の効率化が図れます。

例えば、デジタコを搭載した自社のトラックと、タコグラフが必要ない軽貨物車両や、協力会社の車両を一元管理することで、実際の運行状況を瞬時に把握することが可能になります。

車両コスト削減への取り組み

さらに、今回の機能連携によって実現される「車両台数適正化診断レポート」も注目すべきポイントです。このレポートは、デジタコから取得した走行データを基に、閑散期などにおける余剰車両の特定を助けます。これにより、必要のない車両をレンタルに置き換える選択肢を提供し、企業の運用コスト削減に寄与します。

富士通デジタコの拡大する可能性

富士通デジタコは、現在7,500社で導入され、27万台が稼働している実績があります。最新機種では、ドライブレコーダー機能やナビゲーション機能も装備されるなど、業界のニーズに応じた拡張性が評価されています。ユーザーが求めるさまざまな機能を持つ外部機器との連携も行われており、これにより物流分野において「インターネットオブシングス（IoT）」の利活用が進むことが期待されます。

今後の展望

スマートドライブは、2024年春から富士通デジタコの販売を開始する予定です。これにより、更なるトラックやバス事業者への導入を進めていく考えです。企業のビジョンである「移動の進化を後押しする」に基づき、従来は白ナンバーの事業者向けに提供してきた「SmartDrive Fleet」を、今後は緑ナンバーの事業者にも拡大し、価値の提供を強化します。