2024年版 国内ECサイト表示速度ランキングの詳細発表
株式会社ギャプライズ(東京都千代田区、代表取締役 CEO 甲斐 亮之)は、2024年11月時点における国内のECサイト表示速度ランキングを公開しました。この調査は、ネット経済研究所による最新の通販売上高ランキングTOP530に基づき、上位100社を対象に行われました。
調査の概要
この調査は、2024年11月の最新データを用いて行われ、Google社のChrome ユーザー エクスペリエンス レポートにある公式データセットを基にしています。評価の基準となるのは、各サイトのドメインレベルでのLCP(最大コンテンツの描画)であり、4G回線を使ったモバイルデバイスからの表示速度を比較しました。複数のECサイトを運営する企業の場合、いずれか一つのサイトのみが対象となります。
LCPは、ウェブページが開かれてから、画面の主要な部分が表示されるまでの時間を測る指標です。具体的には、ページの読み込み開始から2.5秒以内にLCP要素が表示されることが良好なユーザー体験とされ、4秒を超えると体験が悪化すると見なされます。さらに、1秒未満にLCPを抑えることで、より効果的な改善が期待できるとのデータもあります。
ランキングの結果
調査の結果、100サイトのうち67サイトが2.5秒以内のLCPを達成しました。これは9月時点の76サイトから9サイト減少した数値ですが、まだ多くのサイトが推奨される基準を維持しています。全体的には順位に変動が見られ、ウェブサイトのパフォーマンス改善に対する企業各社の取り組みが反映されています。
今後の展望として、LCPスコアは直接的にユーザー体験や売上に結びつくため、継続的な最適化が重要です。特に、サイト構造の見直しやコンテンツの最適化など、さまざまな視点からのアプローチが必要です。このデータは、日本のEC業界全体がウェブパフォーマンスの重要性を認識し始めたことを示しています。
しかし、改善のスピードには企業ごとの差があり、その差は競争力にも反映され始めています。一部企業が大幅な改善を見せる一方、全体としては基準をクリアするサイト数が減少しており、業界全体の努力が求められています。
詳細なランキングや改善事例は、当社のメディア「MarTechLab」にて確認できます。
スピード改善サービス
私たち株式会社ギャプライズは、さまざまなウェブサイトのスピード改善に関するサービスも提供しています。スピード改善に関する問い合わせはぜひお寄せください。
会社概要
株式会社ギャプライズは、2012年からSaaS市場における独自の立ち位置を築いてきました。日本のエンタープライズIT市場は2023年に約28.5兆円に達すると見込まれ、その中でもSaaS市場は大きな成長が期待されています。私たちは、技術の複雑さや競争の激しさの中で、特定技術にとらわれず、多様な選択肢を提供し続けます。市場分析からオンライン集客、コンテンツ管理まで、幅広い分野での課題解決への取り組みを進めていきます。