小泉八雲のレシピを現代風にアレンジした新商品『八雲さば』
老舗鯖専門店の株式会社岩清が、9月28日から新たに販売する『八雲さば』は、小泉八雲のレシピを基に最新のAI技術で風味を調整した商品です。この新しい鯖の魅力について探ってみましょう。
伝統的な鯖料理の新たな試み
静岡県焼津市に本社を置く岩清は、200年以上の歴史を持つ老舗の鯖専門店。歴史を感じる様々な鯖の加工品を生み出してきた同店が、今回新たな挑戦として採用したのが、静岡県立大学発のベンチャー、合同会社DigSenseによる風味設計AIです。この技術を用いて開発された『八雲さば』は、鯖の独特の臭みを抑えつつ、シトラスの香りとスパイスの魅力を見事に融合させています。
最新技術がもたらす新しい味わい
新商品の特徴的なポイントは、DigSenseが開発した食用調味オイル「AlomaEdge-ACE-」。このオイルは、20年以上にわたる味と匂いの研究データを駆使して作られ、不快な風味を抑えつつ、好ましい香りを際立たせることができるのが特長です。この技術をもとにした料理は、栄養豊富ながらも独特の風味が敬遠されがちだった鯖を、より広い層に楽しんでもらうことに成功しています。
八雲さばの魅力を引き出す「AlomaEdge-ACE-」
「AlomaEdge-ACE-」は、特にシトラスジンジャーの香りが際立ち、様々な食材とも相性抜群です。これにより、鯖に不快な独特の風味を与えることなく、その美味しさを引き出すことができます。問題だった加工の難しさも、デジタル技術によって解決され、今までにない新たな料理体験を提供することが可能です。
小泉八雲の世界観を感じる料理
今回の『八雲さば』は、伝統的な漁法を尊重しつつ、現代社会が求める食の安全性や持続可能性にも配慮した製品です。最新の技術と歴史あるレシピが融合した結果、生まれたこの商品は、八雲の語ってきた日本の文化や食といったテーマを表現しています。
新しい挑戦する岩清の志
「八雲さば」の開発担当である岩清の岩崎智子さんと容子さんは、伝統的な鯖加工のノウハウに最新の技術を組み合わせることで、食文化をさらに発展させようという思いを語ります。「鯖が好きな方にも、臭みが苦手な方にも楽しんでもらえる味を目指しました」と、背景には深い思いがあります。さらに、今年はNHKの朝ドラ『ばけばけ』で小泉八雲の物語が放送され、小泉八雲の影響を受けた料理を通じて、より多くの人に鯖の魅力を伝えることができると期待しています。
まとめ
『八雲さば』は、伝統の技法と最先端の技術が見事に融合した一品。通販や直営の古民家レストランにて、今後多くの人の食卓に並ぶことが待たれます。鯖の魅力を一度味わってみてはいかがでしょうか。直接手に取って、その風味を体感してみてください。
会社情報
合同会社DigSense
株式会社岩清
- - 所在地: 静岡県焼津市本町5丁目14-9
- - 事業内容: 塩鯖商品の開発・製造、レストラン経営
- - ホームページ: 岩清公式サイト