京三製作所が進める脱炭素の取り組みとe-dash導入の意義

株式会社京三製作所は、CO2排出量の可視化・削減を促進するサービス「e-dash」を導入しました。このプロジェクトは、同社が2050年に向けたカーボンニュートラルの目標達成に向けた重要な一歩となります。京三製作所は、鉄道信号システムや電力変換システムなどの事業を展開する東証プライム上場企業であり、環境負荷の低減を企業の経営方針の中核に据えています。

e-dash導入の背景

e-dash株式会社（東京都港区）が提供するこのサービスは、企業の脱炭素活動をサポートするプラットフォームです。京三製作所では、2023年度から事業活動に伴うCO2排出量（Scope 1・2・3）の算定を開始し、そのデータについては第三者による検証も行っています。この取り組みの中で、自社でのCO2排出量の算定が複雑であること、そしてその作業が属人化しているという問題点が浮き彫りになりました。

持続的な脱炭素化のためには、効率的な算定システムの導入が不可欠であり、複数のサービスを比較検討した結果、e-dashの利用が決定的な選択肢となりました。特に「企業に伴走し、課題に共に向き合う」という姿勢が評価され、その結果京三製作所はe-dashを選びました。

今後の展望

京三製作所においては、CO2排出量の約99%がScope 3に由来しており、これはサプライチェーン全体での脱炭素化が急務であることを示しています。今後は、e-dashを活用しながらCO2排出量の可視化と削減を進めるのみならず、従業員や取引先企業との協力関係を深めることで、サプライチェーン全体の脱炭素意識を高めていく考えです。さらに、脱炭素施策を企業の新たなビジネスチャンスに結びつける戦略を立て、社会的な課題解決と企業価値の向上を両立させることを目指しています。

企業の声

京三製作所の担当者は、e-dashの導入に際し、「常に迅速な対応と丁寧さが際立っている。これからも脱炭素に向けた取り組みを共に進めていきたい」とコメントしています。企業としての脱炭素の取り組みは始まったばかりですが、今後もe-dashと共に活動を進めていくことが期待されています。

e-dashの特徴

e-dashは、三井物産が発足したCO2排出量可視化・削減サービスプラットフォームです。エネルギーの請求書をアップロードするだけで、CO2排出量を自動的に算出する機能を持ち、手間を削減しながら正確なデータを取得できる仕組みを提供しています。サプライチェーン全体での排出量についても、クラウド上で簡単に算定・可視化が可能です。さらに、三井物産のネットワークを活用した施策の実行支援も行っており、企業の脱炭素活動を強力にサポートします。

京三製作所とe-dashの今後

「e-dash」は、京三製作所が2050年にカーボンニュートラルを達成するためのパートナーとなり続けることが求められています。当社は、企業と共に歩む姿勢を保ちながら、持続可能な未来を共に築いていくことを目指します。社内外での協力体制を強化し、脱炭素化を加速させるための取り組みは、今後ますます重要性を増すでしょう。