ブロードバンド拡充に向けた新たな取り組み
米国ケンタッキー州で、インターネットサービスプロバイダー(ISP)Broadlincが、地域社会のブロードバンド接続の向上を目指して新技術を導入しました。彼らは、IP Infusionが提供するソフトウェア「OcNOS® SP-MPLS」を選択し、UfiSpace製ハードウェア上で実行しています。この決定により、地方のコミュニティに高性能かつコスト効率の良いブロードバンドを提供するネットワークの整備が期待されています。
IP InfusionとBroadlincの提携
IP Infusionは、オープンネットワーキング技術のリーディングカンパニーであり、Broadlincは、地方のISPとして10年以上にわたりRocNetと提携してきました。最近の助成金プロジェクトの一環として、BroadlincはRocNetとの協力によって、ハードウェアとソフトウェアの機能を分離するディスアグリゲーション型アプローチを採用し、サービスが不十分な地域の問題を解決するために動いています。これによって、ブロードバンドの拡充が進むのです。
投資の背景と選択理由
Broadlincは、新たな固定無線網の構築にあたり、非常に堅牢なルーティングソリューションを求めていました。彼らは、従来の無線インターネットベンダーに比べ、より耐久性が高く、かつ大規模プロバイダーが求めるSolutionsよりも低コストであることを重視していました。RocNetとのデモを通じて、OcNOSの豊富な機能セットや高いポート密度、コストパフォーマンスを確認した結果、最終的にこの技術の採用に至りました。
具体的には、この導入により5G LTE環境でのコアルーティングを支援し、地方コミュニティへの信頼性の高いブロードバンド接続が実現します。IP InfusionのCEO、大石清恭氏は、BroadlincによるOcNOSの採用は、低コストでキャリアグレードのパフォーマンスを提供できるオープンネットワーキングソリューションへの需要の高まりを示すものと語っています。
Broadlincの利点と期待
また、OcNOSの接続設定機能はBroadlincにとって非常に使い慣れたものであり、これにより従来の運用経験が活かされ、トレーニングが最小限に抑えられています。UfiSpace製ハードウェアの高密度ポートにより、Broadlincはラックスペースの最適化が可能となり、設置時のコストや複雑性が軽減されることが見込まれています。
BroadlincのCOO、TJ Scott氏は、OcNOSとUfiSpace製ハードウェアが、コスト、性能、可用性のバランスを完璧に提供してくれたとコメントしています。この導入により、彼らが提供する地域社会のニーズに合致したサービスの実現がより一層進むことが期待されています。
RocNetの役割とサポート
BroadlincはRocNetと10年以上の提携を結んでおり、トレーニングや初期設定、優れたサポートを受けています。RocNetのCEO、マイク・ベイカー氏は、BroadlincがUfiSpace製ハードウェアにOcNOSを導入するお手伝いをすることができたことを誇りに思っています。ラボで実証されたこのソリューションの性能は、ケンタッキー州の地方地域におけるBroadlincの使命を果たすための大きな一歩になります。
ブロードバンドの拡充は、地域社会のデジタル格差を解消するために不可欠な要素です。今回の取り組みは、その一助となることが期待されます。また、IP Infusionの持つイノベーションがどのように進化してゆくのか、今後も注目が必要です。