明治がデジタル戦略を強化、Wellnizeとの資本提携で新たなビジネスモデルを構築

株式会社明治は、2024年9月に株式会社Wellnizeとの資本提携を発表しました。この提携の狙いは、デジタルマーケティングの推進を通じて、新たなビジネスモデルの創出と、人財育成の加速を図ることです。明治は、既存事業の変革と新しい事業の創出を目指しており、特に「モノ」と「コト」を組み合わせたビジネス展開に力を入れています。モノとは主に明治の製品群を指し、コトは情報発信や栄養相談、健康診断などのデジタルサービスを指します。

この資本提携の背景には、明治グループが掲げる2026年の中期経営計画があります。この計画では「デジタル技術を活用したソリューション事業」の立ち上げや、既存ブランド・商品の価値最大化を戦略の中心に据えています。また、オープンイノベーションを通じた新領域の共創も重要なテーマとなっています。2024年1月には、食品・ヘルスケア市場での新しい価値提供を目的に、ゲキジョウとCo-Liftとの業務提携も発表しました。

さらに、2024年3月にはこの業務提携の一環としてWellnizeが設立されました。Wellnizeは、食やヘルスケア関連の新サービス開発を行いながら、明治グループのデジタルトランスフォーメーション（DX）を支援する役割を担います。

今後の展望として、明治はWellnizeとの資本提携を通じて、自らの健康価値提供をさらに強化し、顧客の潜在ニーズをキャッチアップする体制を整えていきます。また、科学的知見や新技術を基にした新商品やサービスの開発にも注力します。特に、アドバンスト・ニュートリションに関する取り組みを推進し、栄養面での付加価値を広げることを目指しています。

Wellnizeでは、「お客様の健康を支える新たな価値を提供する」という理念のもと、健康に関する様々な提供価値を追求していきます。明治とWellnizeの提携によって、今後ますます多様なサービスが期待できるでしょう。株式会社Wellnizeは東京・渋谷に本社を置き、2024年3月に設立された新興企業です。明治グループとの連携を通じて食やヘルスケアにイノベーションをもたらすことを目指しています。