新たな一歩:AnyMind GroupがAnyReachを完全子会社化
AnyMind Group株式会社は、最近、eギフトサービスを運営するAnyReach株式会社の全株式を取得し、完全子会社化したことを発表しました。この施策は、同社がEC支援プラットフォームを展開し、成長を続けるZeroギフト市場における立ち位置を強化するための一環です。AnyMind Groupは2016年の創業以来、アジア地域での事業展開を進め、現在では15ヵ国に拠点を有しています。今回のAnyReachの参画は、同社にとって記念すべき10件目のM&Aとなり、日本企業からの取得は5社目となります。
AnyReach社の成長と事業内容
AnyReach社は、「AnyGift」というeギフトサービスを展開しており、直接相手の住所が分からなくてもギフトを送ることができます。これまでに700社を超える導入実績があり、日本国内での強固な基盤を有しています。今後、日本のEC市場は、来る2027年には約2,570億米ドル規模に達する見込みです。この成長に合わせて、eギフト市場もさらなる拡大が期待されています。
技術とサービスのシナジーを活かす
AnyMind Groupは、AnyReach社のグループに加えることで、EC×ギフト市場での事業拡大を加速させる考えです。特に注目されるのは、AnyReach社が提供する「AnyGift」と、同社のECマネジメントプラットフォーム「AnyX」、「AnyTag」といったマーケティングプラットフォームとの統合による新たな価値の創出です。このように両社のサービスを組み合わせることで、企業のマーケティング戦略に新しい風を吹き込むことを目指します。
海外展開の加速と経営体制の強化
eギフト市場は、特に東南アジアにおいて急成長しているため、AnyMind Groupはそのネットワークを駆使して、日本発のeギフトソリューションの国際展開を促進していく方針です。さらに、AnyReach社の代表取締役である中島氏が、今後はグループのマネジメントにも関与し、両社の強みを融合させた経営戦略を推進していきます。
代表者のコメント
AnyReachの中島社長は、「世界的なオンラインのギフトプラットフォームを創る」というビジョンのもと、2021年の設立以来、eギフトサービス「AnyGift」を展開し、わずか3年で700社の導入を実現しました。今後は更なる海外展開を図り、デジタルの枠に留まらずオフライン市場との統合も目指します。
一方、AnyMind GroupのCEOである十河氏は、これまで9件のM&Aを通じて事業基盤を強化してきたことを述べ、今回のAnyReach社の加入によってEC×ギフト市場への本格的な参入を加速させる意向を示しました。両社の協業により、消費者に従来の購買体験を超えた新しい価値を提供していくことでしょう。
AnyReachの概要
AnyReach株式会社は、2021年に設立されたギフト専門の企業です。eギフトサービス「AnyGift」に加え、カード型の引き出物「AnyGift Wedding」や法人向けのデジタルギフト事業「AnyCampaign」など、多岐にわたるサービスを提供しています。また、AnyMind Groupは、EC支援を中心にアジアで展開しているテクノロジーカンパニーであり、11ものプラットフォームやソリューションを持ち、DX推進に貢献しています。
この新たなM&Aを通じて、AnyMind GroupとAnyReach社は、ギフト×テクノロジー分野において革新的な価値を提供することで、将来的な成長を見据えていると言えるでしょう。