新しい独奏の形
2026-09-14 16:17:13

築城玲子が挑む新たな独奏の形──無伴奏フルートの境地を探るリサイタル

未来を見据えた新たな挑戦



2026年9月20日、東京都墨田区の両国門天ホールにて、トラヴェルソ奏者の築城玲子が「Ricercareプロジェクト #02〈Galette de riz (avant cuisson)〉」を開催します。本公演は、これまでの音楽演奏における「歴史的整合性」の枠を超え、実験的かつ独自の視点から無伴奏フルート作品を提示します。この試みは、築城の音楽活動の進化を象徴する重要なイベントです。

瑣末な時代様式からの離脱



築城玲子は、これまでオランダを拠点に活動しつつ、Historically Informed Performance(時代考証に基づく演奏)に基づいた伝統的なアプローチで知られてきました。しかし近年、彼女は「歴史的整合性」や「意味のあるプログラム構成」という概念自体を再考する必要性を感じるようになりました。この新たな視点の下に立ち上がった「Ricercareプロジェクト」は、独奏のあり方を問い直し、演奏そのものを実験的な場として位置付けています。

本公演は、彼女がその実践を深め、音楽をどのように楽しむか、またどのように理解するかを新たに模索する機会となるでしょう。タイトルに名付けられた「Galette de riz (avant cuisson)」は、作曲家・山本和智による新作である「フラウトトラヴェルソソロのための『餅【加熱前】』」に由来し、独奏の可能性や音楽の成り立ちを考察する象徴的な意味を持ちます。

プログラムとその特異性



公演の中心となる新作の初演に加え、過去の無伴奏作品も取り入れられます。山本和智は、音楽と社会の関係を問い直す姿勢を持つ作曲家であり、今回の新作はその証と言えるでしょう。彼が手掛けた作品は、古楽器であるフラウトトラヴェルソが持つ独特の魅力を引き出しつつ、独奏という形式の再考を促します。

また、福田拓人の作品『トラヴェルソのためのコントラクション』も再演され、現代のトラヴェルソのレパートリーとしての定着を目指します。さらに、テレマンやドビュッシーなど、ルネサンスから現代に至る無伴奏フルート作品もプログラムに組み込まれ、多様なスタイルと音楽的背景を横断します。

聴衆とのダイアログ



演奏中や終了後には、築城自身がプログラムの意図や楽器について解説する時間も予定されており、聴衆とのコミュニケーションを大切にしています。この公演はただのリサイタルではなく、参加者全員で「無伴奏」や「独奏」とは何かを考える空間でもあります。

このように、築城玲子の「Ricercareプロジェクト #02」は、従来の枠組みを超えた新しい音楽の楽しみ方を提案し、無伴奏フルートの魅力をより深く理解する機会にあたるでしょう。

開催概要


  • - 公演名: 築城玲子 Ricercareプロジェクト #02『Galette de riz (avant cuisson)`
  • - 日時: 2026年9月20日(日)14:00開演(13:30開場)
  • - 会場: 両国門天ホール(東京都墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1階)
  • - 出演: 築城玲子(トラヴェルソ/フルート)
  • - プログラム:
- 山本和智: フラウトトラヴェルソソロのための『餅【加熱前】』
- 福田拓人: トラヴェルソのためのコントラクション
- テレマン: 無伴奏フルートのための12のファンタジアより
- ジョヴァンニ・ファン・エイク: イギリスのナイチンゲール
- ドビュッシー: シリンクス
- ヴァスクス: 鳥たちのいる風景 など
  • - 料金: 一般 3,500円/学生(25歳以下)2,000円
  • - 定員: 50名
  • - 主催: 株式会社しろばら百藝社
  • - 助成: アーツカウンシル東京

このユニークなリサイタルをぜひお楽しみください。期待が高まる新たな取り組みに、ぜひご来場ください。


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会社情報

会社名
株式会社しろばら百藝社
住所
東京都杉並区和田3-60-12日神パレス東高円寺306
電話番号
03-6265-1926

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