長野県川上村、空き家対策で株式会社アキカツと連携協定締結

長野県川上村と空き家活用株式会社の連携協定

長野県の川上村は、東京都港区に本社を置く空き家活用株式会社（以下アキカツ）との間で、空き家等対策に関する事業連携協定を締結しました。この協定の目的は、川上村内での空き家問題を解決するために、アキカツがこれまでに培ったノウハウを活用し、村と民間が連携していくことです。

協定により、アキカツの持つ専門知識と技術が川上村の空き家対策計画に生かされることが期待されています。具体的には、空き家の現状を把握するための調査や、所有者からの相談対応、市場への流通促進、さらには役場の行政業務の効率化が計画されています。これにより、地域の資源を十分に活用する道が開けるかもしれません。

空き家問題に立ち向かう川上村の姿勢

川上村の村長である由井明彦氏は、空き家問題に対する懸念を表明しました。少子高齢化やライフスタイルの変化といった様々な要因が作用している中、村内にも約120件近くの空き家が存在し、その増加には歯止めがかかっていません。由井村長は、空き家の適切な処理や再利用を通じて移住・定住の促進を図り、地域を活性化する意義を強調しています。

特に、不法侵入や環境整備といった問題に関しては、専門家の知見を借りてより効果的に対処していく考えです。このように、川上村の施策は単なる空き家処分に留まらず、地域の魅力を高めることを目指しています。

川上村の魅力

川上村は長野県の東南端に位置する高原の村で、平均標高は1,100メートルです。村の主な産業は農業であり、高原野菜の生産地としても知られています。特に夏秋のレタスは全国一の出荷量を誇ります。さらに、宇宙飛行士の油井亀美也さんが故郷であることでも知られ、星空も美しいと評判です。

観光名所としては、五光牧場キャンプ場やロッククライミングスポットの小川山があります。川上村の水源は、日本一長い千曲川（信濃川）につながることから、その自然環境も魅力の一つです。

アキカツの取り組み

空き家活用株式会社、アキカツは2014年に設立されて以来、自治体向けに空き家問題対策の基盤「アキカツプラットフォーム」を提供しています。また、空き家所有者と利活用を希望する人々を結ぶ「アキカツナビ」の運営も行っています。

アキカツの事業は単に空き家を活用するだけでなく、新たな利活用モデルの開発や提案も含まれています。これにより、地域の空き家を資源として活用し、住みやすい環境づくりを目指しています。