未来の世代の目を守る出前授業とは
株式会社ニデック(本社: 愛知県蒲郡市、代表取締役社長: 小澤素生)は、眼の健康をテーマにした出前授業を全国の小中学校で提供しています。この取り組みはすでに10年以上も続いており、目の大切さを築くための重要な活動です。
この出前授業では、デジタル機器の使用が与える近視への影響や、正しい付き合い方についての知識を子どもたちに伝えています。2024年度には、計48の小中学校で7,492名の児童・生徒が参加しました。興味深いことに、参加校のうち32校は愛知県外に位置しており、オンラインでも受講できる形式で実施しています。
近視の現状と背景
オーストラリアのブライアン・ホールデン視覚研究所による調査では、2050年までに世界の半数が近視になると予測されています。日本もその例外ではなく、文部科学省の「令和5年度学校保健統計」において、裸眼視力が1.0未満の小学生は約37.79%、中学生では60.93%に達しています。このデータは、過去の最高値よりは改善されていますが、それでも非常に高い数値です。近視の主な原因として、デジタル機器の普及が挙げられており、特に近くを見る時間の増加が影響しています。
出前授業が実施された学校に対して行ったアンケートでは、なんと70%以上の教員が「デジタル機器の長時間使用」を最も重要な課題としています。この現象は、子どもたちの視力に深刻な影響を与える可能性があります。
学校での取り組み
対策として、参加学校の70%が目を大切にする取り組みを行っていると回答しています。具体的には、メディアチェックや授業の始まりのチャイムに合わせて遠くを見る時間を設ける工夫、良い姿勢を意識することや、外遊びを推奨する活動など、様々なアプローチが取られています。これらの取り組みは、子どもたちの視力を守るための重要なステップと言えるでしょう。
出前授業後には、参加した子供たちの中で良い姿勢を意識するようになり、目と物との距離を30センチ以上離すことを意識するようになるなどの行動変容が見られます。実際に授業に参加した児童・生徒からは以下のような感想が寄せられています。
- - 「一生使う目を大切にしたいと思った」
- - 「太陽の光を浴びて外で遊ぶのも大切だと知った」
- - 「寝る前のギリギリまでデジタル機器を見ていたので、1時間前には終わらせるようにします」
これらの反響は、出前授業が実際に子どもたちの意識に影響を与えていることの証かもしれません。
今後の展望
ニデックは、今後も将来を担う子どもたちの視力を守るため、出前授業を継続していく方針です。子どもたちが健康な目でより充実した生活を送れるよう、引き続き啓発活動に努めてまいります。
出前授業に興味のある方は、ぜひ以下のリンクから詳細を確認してください。
出前授業に関するお申込み・お問い合わせ
文部科学省ウェブサイトや学校保健統計調査の資料も参考に、今後の眼の健康維持に向けた活動に参加し、未来の世代を守るための大切な一歩を踏み出しましょう。