共働き家庭の夏休み、子どもたちの過ごし方に迫る調査結果
千株式会社が提供する写真と食に特化した保育テックサービス『はいチーズ!』が、子どもを持つ保護者を対象にした夏休みの過ごし方に関する意識調査を実施しました。この調査は、小学生の保護者を対象に、自宅での過ごし方や課題、工夫などについての実態を探ることが目的です。
調査の背景
夏休みは、特に共働き家庭にとって多くの課題が重なる季節です。学校の支援が少ないこの期間、子どもの居場所や生活リズムの管理、食事の準備、学習の支援など、さまざまな面でのサポートが必要とされます。しかし、少子化や核家族化の進行に伴い、地域での支援が限られる中、子どもたちが自宅で過ごす時間が増えています。加えて、デジタル機器の普及により、子どもたちの過ごし方も多様化しており、保護者の負担が増加しているのが現状です。このような背景から、調査が実施されました。
調査結果とトピックス
1. 自宅での過ごし方の割合
調査の結果、子どもたちが夏休み中に主に過ごす場所は「自宅」であることがわかりました。特に、学年が上がるにつれて自宅で過ごす時間が増加する傾向にあり、一方で「公立学童」は学年が上がるごとに利用率が低下しています。
2. 留守番の現状
今年の夏休み期間中、約3割以上の家庭で子どもだけで留守番をさせる予定であり、特に「5時間以上」留守番をする子どもも一定数存在することが明らかになりました。共働き世帯の増加を背景に、子どもだけで過ごさざるを得ない状況が広がっています。
3. 直面する課題
保護者が最も深刻と感じている課題は「仕事との両立」と「留守番中の安全確保」です。昼間、子どもが自宅でどのように過ごすか管理することが大きなタスクになっていることがわかります。特に、デジタル環境による影響で、子どもがゲームや動画視聴に費やす時間が増える一方、学習支援が不足している現実があります。
4. 工夫と対策
保護者は、家庭内で取り入れる工夫として「家庭内ルールを明確にすること」を挙げています。具体的には、やって良いこと・悪いこと、行動範囲、食事の準備についてのルールを設定することが挙げられ、子どもの安全と自律行動を促す取り組みが見られます。
5. 期待される社会サービス
調査からは、保護者が求めている社会サービスが「多様な預かり場所の充実」であることがわかりました。さらに、学童保育や費用支援、食事提供サービスなど、柔軟な支援を望む声が多く、地域や社会全体での子ども支援が求められていることが示されました。
6. 失敗談
調査内の自由回答からは、過去の夏休みにおける失敗談として「宿題の未完了」や「動画・ゲームの過剰視聴」が目立ち、その結果、保護者は学習の進行や時間管理において苦労している様子が浮き彫りになりました。
結論
今回の調査結果から、共働き家庭における子どもたちの夏休みは、単なる時間の管理だけでなく、安全確保や学習支援、メンタル面での配慮が必要であることが浮き彫りになりました。子どもたちが自宅で過ごす時間をいかに有意義にし、安全に管理するかは、今後の社会全体で努めなければならない課題であると考えられます。
調査概要
- - 調査方法: はいチーズ!会員へのWEBアンケート調査
- - 調査対象者: はいチーズ!会員(323名)
- - 調査期間: 2025年6月7日〜6月24日