新たな対面コミュニケーションを可視化する「Baoble」の登場

対面コミュニケーションを可視化する新ツール「Baoble」の登場

2023年4月1日、株式会社JTBビジネストラベルソリューションズは音声解析技術を駆使した新しい対面コミュニケーションツール「Baoble」を発表しました。このツールは、ビジネスシーンにおけるコミュニケーションスキルや話し合いの雰囲気を効果的に可視化し、利用者に「気づき」を与えることを目的としています。正式な利用は5月1日から可能となる予定です。

「Baoble」の開発背景

コロナウイルスの影響で、オンラインでのコミュニケーションが増加しました。しかし、対面の利点や非言語情報の重要性が改めて認識されるようになりました。JTB-CWTが行った調査によれば、オンライン会議では状況が録画できずコミュニケーションの透明性が失われがちです。そんな課題を克服するために、JTBは「Baoble」を開発しました。

「Baoble」の機能

「Baoble」は、コミュニケーションにおける「無意識」を可視化し、ユーザーが意識するきっかけを提供します。これにより、顧客との接点に立つ販売員は自身のウィークポイントを知り、改善につなげることが可能です。また、採用の場面では候補者の特性を把握し、人材配置や価値創造にも寄与します。

独自の音声解析技術を用い、コミュニケーションの質が向上することで、業務の生産性も飛躍的に向上することが期待されます。マネジメント層からスタッフまで、全員が客観的な指標をもとに対面コミュニケーションを改善できる点が大きな特徴です。

利用シーン

「Baoble」は商談や会議、販売員のロールプレイなど多様なシーンで活用可能です。具体的には、対話の内容や盛り上がりをグラフ化し、次回に役立つアドバイスを提供します。

利用者は、話し合いの直後や月末、さらには期末にわたって3段階のレポートを受け取ることができ、具体的な改善点に気づく手助けをします。

専門家の監修

「Baoble」の開発は、非言語コミュニケーションの専門家である大坊郁夫教授（大阪大学、東京未来大学）によって監修され、ハイラブルの音声解析技術と共同開発が進められました。これは、学術的な知見がビジネスシーンに生かされる好例といえるでしょう。

製品名の由来

製品名「Baoble」はフランスの作家アントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリによる小説「星の王子さま」のフレーズにインスパイアされています。物語に登場する「本当に大切なことは目に見えない」というコンセプトを基に、このツールが目に見えないコミュニケーションの側面を可視化することへの期待が込められています。

まとめ

JTB-CWTとハイラブルは、企業の対面コミュニケーションを促進するために「Baoble」を通じて新たなビジネス環境を創造します。これにより、より深いエンゲージメントを築く社会の実現を目指しています。一般の方や事業パートナーからのお問い合わせは、JTBビジネストラベルソリューションズやハイラブルの窓口から受け付けています。

興味のある方はぜひ「Baoble」をチェックしましょう。詳細な情報は公式サイトでも確認できます。