JVCケンウッド、医療機器許可を取得
株式会社JVCケンウッドは、2024年11月5日、神奈川県から「第三種医療機器製造販売業」の許可を取得しました。この許可により、同社は新たに厚生労働省が指定した「GSDFキャリブレーション機能付き画像診断用ディスプレイ」の製品を、2025年4月以降に順次販売することができるようになります。
GSDFキャリブレーション機能とは
医療現場では、正確な診断のために高品質な画像が求められます。JVCケンウッドの「GSDFキャリブレーション機能付き画像診断用ディスプレイ」は、医療用画像の表示精度を確保するための重要な機能を備えています。この機能は、DICOM Part 14において規定されており、画像の階調特性を調整して、一貫した表示性能を提供します。これにより、マンモグラフィやCT、MRIといった医療画像の質が向上し、診断の信頼性が向上します。
当社の医療機器開発の背景
従来、医用画像表示モニターは単体で医療機器として認識されることはありませんでしたが、適切な管理が必要なため、その重要性が見直されてきました。特に、医療機器であるフィルムの代替としての役割を果たしているデバイスとしての認識が広がってきた背景があります。このような流れを受けて、厚生労働省は2024年7月8日に新たな告示を行い、特定保守管理医療機器としての位置づけを発表しました。
今後の展望と取り組み
JVCケンウッドは、これまでの医療用画像表示モニターの開発で得たノウハウを基に、今後ますます多様化する医療ニーズに応える製品ラインアップの強化を目指しています。CT、CR/DR、MRIなど、さまざまな医用画像形式に対応できる高解像度モデルや、大画面モデルを開発し、医師の業務効率化や負荷軽減にも寄与していく考えです。また、遠隔や在宅での画像読影が求められる現代において、USB Type-C™モデルのような新たな技術も取り入れていく方針です。
このように、JVCケンウッドは医療現場のニーズに応じた製品を提供し、医療従事者の業務をより効率的かつ正確なものにすることを目指しています。今後の医療機器市場への展開に期待が寄せられています。
まとめ
JVCケンウッドが取得した「第三種医療機器製造販売業」の許可は、今後の医療機器市場における重要なステップとなるでしょう。同社の「GSDFキャリブレーション機能付き画像診断用ディスプレイ」は、医療現場での診断精度や効率化に寄与することが期待されています。今後の開発に大いに注目が集まります。