古泉智浩の新作『ゲットバック』について
2023年12月16日、文藝春秋から古泉智浩の新作『ゲットバック』が発売されます。この作品は、彼が手がける漫画家になる夢を追う二人の男子の物語であり、さまざまな要素が織り込まれています。特に、豪華な推薦文が寄せられている点も注目です。
物語のあらすじ
底辺高校に通う二人、ボンクラの長谷川と不登校の竹夫が主人公です。ふたりはコンビを組んでプロを目指し、竹夫が描いたゾンビ漫画が新人賞に入選するまでの過程が描かれています。しかし、そのモデルとなったクラスのヤンキーにバレてしまったことで、ストーリーは予期せぬ方向へと進展します。この展開は、誰もが思い浮かべるあの劇場アニメ化された人気マンガを彷彿とさせ、読者に強烈な印象を与えることでしょう。
実は、この作品の背後には古泉自身の影響を受けたエピソードがあり、特に藤本タツキの『ルックバック』が彼に大きな刺激を与えたとあとがきでも語っています。
新たな漫画家の情熱
『ゲットバック』は単なるアンサーソングにとどまらず、青春の夢と現実、創作における喜びと苦悩が交錯する令和の『まんが道』とも言える内容です。特に古泉が実体験を織り交ぜ、ファンが予想しない形でクライマックスに至る様子は、読む者に衝撃を与えます。
SNSでの反響
すでに業界内では話題となっており、多くの漫画家や作家がこの作品を絶賛しています。特に、漫画家の宮川サトシ、河井克夫、深谷かほるといった著名なアーティストがコメントを寄せており、読み応えのある作品であることが強調されています。さらに、『ブラックジャックによろしく』の佐藤秀峰や『これ描いて死ね』のとよ田みのるからも高い評価を受けており、その内容の深さが伺えます。
古泉智浩の思い
古泉智浩自身は、「仕事が欲しくてコミティアにネームを持って行ったが、散々な扱いを受けた。その後、劇場アニメ版『ルックバック』を見て 大いに感動し、この漫画家の物語を描くことが決意に繋がった」と語っています。また、「これまでにない、特別な漫画家漫画に仕上がっている」と自信を見せています。
著者プロフィール
古泉智浩は1969年に新潟県に生まれ、漫画家として長いキャリアを持つ彼は、93年に『ヤングマガジン』でデビューしました。代表作には『ジンバルロック』、『ワイルド・ナイツ』などがあり、映画化された作品も多数存在します。
書誌情報
- - 書名:ゲットバック
- - 定価:1100円(税込)
- - 発売日:2023年12月16日
- - 体裁:B6判並製カバー装
- - 詳細URL:文藝春秋公式ページ
古泉智浩の新作『ゲットバック』は、ただの漫画ではなく、熱い思いと深いテーマを持つ作品です。この機会にぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。