札幌市のオフィス市場動向：空室率はとうとう2％台に突入

札幌市のオフィスマーケットレポート

2024年8月度の情報に基づく最新の札幌市のオフィス賃貸状況が、三幸エステート株式会社から発表されました。これにより、札幌市内のオフィス空室率は前月から小幅に低下し、4ヶ月ぶりに2％台に達しました。

空室率の動向

具体的な数値では、空室率は前月比マイナス0.16ポイントの2.94％。主要エリア内での新規オープンや増床の影響により、空室の消化が進んでいることが伺えます。また、エリア別に見ると「北口」エリアが0.5ポイントの大幅な低下を見せ、特に注目されるべき動きがあることが分かります。一方、潜在空室率は4.59％に達し前月比プラス0.29ポイントの上昇を記録しました。しかし、需要が堅調であるため、大口賃貸の契約に向けた動きなども見られています。

募集賃料の上昇

さらに、募集賃料も注目すべきトピックの一つです。最新のデータによりますと、募集賃料は前月比149円の増加となり、12,620円／坪という新たな最高値を更新しました。これは2ヶ月連続の上昇であり、札幌市内のオフィスマーケットが活況を呈している証拠といえるでしょう。

新しい再開発プロジェクト

札幌市では、さらなる都市開発も進行中です。例えば、「道銀ビルディング」と「新大通りビルディング」を一体的に再開発する「（仮）大通西4南地区再開発」の計画が発表されています。このプロジェクトは、今秋に解体工事を開始し、2028年には竣工予定です。高層ビルの建設が行われる予定で、地上36階、地下3階の規模を持つことから、ビジネスの中心としての札幌の発展が期待されています。また、高級ホテルブランド「パークハイアット」も開業する予定であり、地域の魅力向上に寄与するでしょう。

まとめ

こうしたデータとプロジェクトの進行は、札幌市が今後も魅力的なビジネスエリアであり続けることを示しています。オフィス空室率の低下や募集賃料の増加は、企業の活動が活発であることの裏付けです。三幸エステート株式会社の分析によると、札幌のオフィスマーケットは今後も注目すべきポイントが多く、さらなる成長が期待されています。今後の動向に注目です。