光量子技術で次世代コンピュータを実現するOptQC
光量子コンピュータの開発を先導するOptQC株式会社が、NTT株式会社をリードインベスターとする第三者割当増資を受け、70億円もの資金調達を実施しました。この資金調達の完成により、同社の累計調達額は91.5億円に達し、補助金を含めると200億円を超えるとのことです。
資金の使途
今回の資金調達で得た資金は、主に次の2つの分野に充てられます。
1. 次世代光量子プロセッサの研究開発
2. 人材採用の強化
OptQCは2026年7月に稼働予定の安定動作を重視した第1世代機に続き、次世代プロセッサの開発を行い、計算性能を現行機の100倍に引き上げ、1万量子ビット規模を目指します。さらに、優秀な研究者やエンジニア、ビジネス人材の採用を加速し、今後の研究・開発・事業の体制を強化する計画です。
光量子コンピュータの魅力
光量子コンピュータは、多くの産業での応用が期待されています。具体的には、素材開発、製薬、金融工学、物流最適化などです。OptQCの取り組みは、これらの幅広い分野で次世代計算基盤としての可能性を広げるものです。
企業連携の進展
今回の資金調達には、NTT以外にも様々な企業が関与しています。キヤノン、京セラ、住商ベンチャー・パートナーズ、ANAホールディングスなど、通信、エレクトロニクス、航空、金融、不動産などのリーディングカンパニーが参加しています。この背景には、広範な産業分野での光量子コンピュータの可能性を探る企業間の協力関係があります。
企業との共同研究や開発も期待され、次世代コンピュータへの道筋が開かれつつあります。
CEOの思い
OptQCの代表取締役CEO、高瀬寛氏は「創業2年目にして大型資金調達が実現でき、特にNTTとの連携が今後の大きな後押しになる」と述べています。今回の資金を活用して光量子コンピュータの社会実装を進め、技術的な進展を評価されるよう努力しています。
OptQCの基盤
OptQCは東京大学の古澤研究室が25年以上かけて培った研究成果を元に設立されました。光量子技術を基盤に持ち、国のプロジェクトとも連携しながら目標設定を行い、段階的な開発を進めていく方針です。今後は、まず実証機を2026年7月に公開し、その後の開発へとつなげることが期待されています。
まとめ
光量子技術を用いた次世代計算基盤の実現に向けたOptQCの挑戦は、新しい時代を迎えるための重要な一歩となりそうです。幅広い企業と連携を深める中で、どのような成果が生まれるのか注目が集まります。