新たな日本酒文化の拠点「アーケードトーキョー」
東京都中野区に新たに誕生した商店街「アーケードトーキョー」は、そのユニークなアプローチで日本酒文化の促進を目指しています。2020年9月15日にオープンしたグルメスポットでは、全国の酒蔵と連携し、日本各地の酒文化を体験できる新鮮なサービスが展開されています。
日本酒バル「青二才」の挑戦
「アーケードトーキョー」の第1号店舗、「青二才」は、日本酒を楽しむ場として一際注目を集めています。このお店は、コロナ禍での厳しい状況に対抗するため、酒蔵とのネットワークを活かし「おうちでお酒と旅をしよう!」をテーマにしたサブスクリプションサービス「酒ツーリズム」をスタートしました。このサービスでは、毎月選りすぐりの日本酒と旬の肴が詰まった特別なセットを自宅にお届けするのです。
特別な体験を自宅で
「酒ツーリズム」の特徴は、ただお酒を楽しむだけでなく、オンラインで蔵元と一緒に「オンライン乾杯」を行うことで、全国各地の文化や人とのつながりをより深められることです。第一回のテーマは「大人の夏祭り」。この特別なセットには、厳選された日本酒や、夏祭りにぴったりの食材が豊富に含まれています。
初回セットの中身
松の寿「ナツノコトブキ」720ml
富久長「HAKUBI」720ml
鎌倉 腸詰屋のフランクフルトソーセージ、藤間さん特製のイカの干物、焼きトウモロコシのピクルス、青二才の神焼きそば。
柴又の瓶ラムネ、線香花火
このサブスクリプションサービスは、月額10,000円(税・送料込み)で提供されています。自宅に居ながら日本の旬を味わい、オンラインでの交流も楽しめるのは、今の時代ならではの魅力です。
未来に向かって
「青二才」の代表である小椋道太氏は、「いつか一万人で乾杯ができる場所を作りたい」と語ります。人と人とのつながりを大切にし、コロナの影響を受けた日本酒文化の復興に取り組む姿勢が印象的です。
商店街の長、サスム・ササキ氏は「令和的にスマートで、昭和的にノスタルジックな空間を提供し、人と人がつながるコミュニケーションを生む場所でありたい」と捉えています。このような取り組みを通じて、新しい価値を生み出す商店街として、失われつつある文化や経験に新たな命を吹き込むことを目指しています。
今後も多彩な店舗が展開される予定の「アーケードトーキョー」。日本酒を中心に新たな文化の発信地として、さらなる成長が期待されています。