デフリンピック開幕に向けての新たな試み、会話を可視化するカフェ体験

デフリンピックに向けた新しい取り組み

2025年11月、東京都では第25回夏季デフリンピック競技大会が開催されます。この機会を活かし、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社とインフィニア株式会社が協力し、「会話が見エール♡メイドカフェ」を2025年6月8日に実施します。このイベントは、聴覚に不自由さを抱える方々とそのご家族が、メイドカフェの楽しさを体験できる特別な場となることを目指しています。

イベントの背景

「会話が見エール♡メイドカフェ」の開催は、デフリンピック開催を契機に「見える会話」への関心が高まることを踏まえたものです。聴覚障害やその関連性の理解を深めるための社会貢献として、ピクシーダストテクノロジーズが開発した音声可視化デバイス「VUEVO（ビューボ）」や「VUEVO Display（ビューボディスプレイ）」を活用し、聴こえにくさを抱える方々が無理なくコミュニケーションを楽しめる環境を提供します。

「会話が見エール♡メイドカフェ」の詳細

この特別なメイドカフェでは、あっとほぉーむカフェのメイドたちが出張し、まるで店舗にいるかのような非日常的なおもてなしを体験できます。観客は、メイドとの会話に加え、ドリンクの提供やチェキ撮影も楽しむことができます。視覚的にリアルタイムでメイドの発話が文字化されるため、聞こえにくさを感じる方でもスムーズに会話を楽しめる環境が整えられています。

具体的には、VUEVOとVUEVO Displayによって、ネイティブな会話が実現。VUEVOは数人による会話の中で、誰がどの話をしているのかを直感的に表示し、VUEVO Displayは対面の会話を字幕として透明ディスプレイに表示します。これにより、参加者は自然に会話をキャッチボールすることが可能です。

参加型コミュニケーション体験

また、参加者自身に「話してみたい」「聞いてみたい」「一緒に笑いたい」といった会話体験をサポートするプログラムも用意されており、VUEVOを通じて感情や想いを伝える新しい体験が提供されます。このように、何気ないコミュニケーションの中に、想いを共有する楽しさを感じられる機会になる予定です。

VUEVOの紹介

VUEVOは、聴覚障害や聞こえにくさのある人と聴者とのコミュニケーションをよりスムーズにするための技術です。360°全方向から音声を集音して発話者の方向を特定し、複数名の同時発話でもリアルタイムに情報を伝達する能力を持っています。さらに、23言語のリアルタイム翻訳や、要約を自動生成する機能も備わっており、様々なシーンで役立ちます。

目指す社会の実現

ピクシーダストテクノロジーズは、こうした技術を通じ、見えないコミュニケーションのバリアを取り除くことに取り組んできました。このカフェ体験を通じて、聴覚の違いを理解し、思いやりのあるコミュニケーションが広がる社会を目指していきます。デフリンピック開催年という特別な年に、この重要なメッセージを広めていくことに挑戦しています。加えて、あっとほぉーむカフェは、萌え文化を通じて誰もが歓迎される空間を志向しており、このイベントにおいてもその哲学を強化することを目指します。